57 【幸村】一線 ページ7
〜幸村Side 〜
キッチンでハーブティーを入れながら、Aさんが好きそうなお菓子を選んでお皿に乗せていく。
幸「それにしても。みんなにあれだけ注意したその日にAさんを家に呼ぶなんて、俺も悪いなぁ」
苦笑いをするも、内心は嬉しい気持ちで溢れていた。
まあ別に彼女も来たがっていたし、問題はないだろう。
みんなには悪いけど今日はAさんとゆっくり過ごさせてもらおうか。
幸「…」
トレーを持って2階へと上がり部屋のドアを開くと、
やはりAさんが壁に立てかけられている絵の前に立っていた。
予想通りの行動がなんだかかわいくて、思わず笑みが溢れる。
幸「フフ、早速見られちゃってるみたいだね」
『あっ…ごめん』
Aさんが驚いた様にこちらを向くと、そそくさとテーブルの前に戻ってきて腰を下ろした。
幸「あは、今日は絵を見せるために呼んだんだから、別に遠慮しないでいいんだよ。まあとりあえず冷める前にお茶を飲もうか」
『ありがとう。いただきます』
彼女にカップを差し出すと、2人で小さく乾杯した。
熱いハーブティーをふうふうと冷まして飲むAさんがなんだか微笑ましくて、思わず見惚れてしまう。
『…ところであの絵、モデルとかいるの？』
幸「え、うーん…特に最初は決めた人がいる訳じゃなかったんだけど、描いてるうちになんとなくあの姿に定着した感じかな」
『そっか。いや、なんかその…私にちょっと似てるなぁなんて』
Aさんが髪をかき上げながら照れ臭そうに笑う。
幸「あはは、そうかな？嫌だった？」
『え？いや…嫌なんかじゃないけど…って、え、これ私なの？」
俺の意味深な言い方に何か感づいたのか、立ち上がって再び絵の前に移動する彼女を追って隣に立つ。
幸「…実を言うと身近な女性がAさんくらいだったから、イメージの参考にさせてもらったんだ。悪いね、勝手に」
『えーっ！そんなんなら最初から言ってくれればよかったのに。こんな綺麗にデフォルメしてくれるならいつでも大歓迎だよ』
幸「そう？それなら良かった」
あなたの絵を描いていると本人に伝えることは、いわば告白同然なのだがAさんがそんなことに気づくはずもなく。
デフォルメしなくたってすごく綺麗だよ、と言う言葉を飲み込んで再びテーブルの前に戻るとAさんのカップの飲み口に血が付いているのが見えた。
幸「ねえAさん、もしかしてさっき転んだ時に唇切っちゃった？」
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キャメル(プロフ) - まゆさん» まゆさん、ありがとうございます！(;_;)その言葉で私もお仕事頑張れるし、ほんとに嬉しいです…これからもどうぞよろしくお願いします^_^ (2022年10月31日 21時) (
レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - おもしろいです。更新楽しみに仕事頑張れます(o^^o) (2022年10月31日 19時) (レス) @page49 id: d99fc6d444 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 小筆さん» 初めまして、小筆さん！！そんなそんなありがとうございます！！そういうふうに言って頂けるだけで本当に嬉しいです(^^)これからも楽しんでもらえる様に頑張るので見守って頂けたら嬉しいです❣️ (2022年10月18日 22時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
小筆(プロフ) - いつも見させて頂いてます！大好きなお話なので、これからも頑張って下さい！ずっと応援してます！ (2022年10月18日 21時) (レス) id: fe225f18e6 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 詫びようとする幸村くんいいなと思って書いたので反応してくれて嬉しいですw(^ ^)！！！！詫びすぎず詫びなすぎず頑張ってほしいですね🤭 (2022年9月29日 15時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：研究員 | 作成日時：2022年9月21日 20時
