46 エスカレートしていく備え ページ46
〜柳生side 〜
昨晩用意したばかりの救急セットが、さっそく日の目を見るとは…
あの綺麗な顔に傷がつくのは私からしても耐え難い光景でしたが、人に頼らず自分の手によって早急に彼女を手当てできた事は紳士として誇り高い事。
柳生「(やはり備えあれば憂いなし…ですね)」
小さなテニスボールにすら転んでしまうAさんですから、
おそらく夜道に変質者に遭遇しても護身できないでしょう。
やはり私が防線を張らなくては…
ーーーーーーーーー
家に帰りノートパソコンを開くと、防犯グッズを主に取り扱っている通販サイトを覗いた。
Aさんに何か防犯に役立つものを持たせておくと安心なのですが。
柳生「しかし防犯ブザーは周りに人がいなければ意味がないですし、催涙スプレーは取り出すまでにタイムラグが生じてしまう…」
なかなかジャストなものが見たらずに悩みながらスクロールしていくと、あるアイテムが目に止まりクリックした。
柳生「ほう、盗聴器ですか…」
たしかにこれだと、彼女が危険な状況になればすぐに気づく事ができるし、Aさん自身は手間取る事なく生活してればいい。
なかなか良いのでは無いかと思ったが、
ひとつの大きな問題に気づきハッとする。
柳生「いや、女性の私生活を盗聴するなんて紳士失格…。はぁ、私はなんて失礼な考えをを!」
すぐにページを閉じ、頭を抱えた。
危険な場だけではなく、関係のないプライベートまで侵略してしまってはさすがに合わせる顔がない。
私はあくまで無防備な彼女を危険に晒したくないだけ…
考えに考えた。
程よく見守れる方法を…
柳生「…せめて居場所だけでもわかれば…ハッ!」
彼女が遅い時間に出かけているかどうがさえわかれば十分であると考えた私は、すぐにまたパソコンを開いてGPSを検索する。
柳生「これを彼女のいつも持ち歩いているキーホルダーに埋め込んでおきましょう」
翌日発送で注文が完了すると、これで安全は確保できるという安心感からいつもよりも早い時間に眠りについた。
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キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 読んでくださってありがとうございます!!自分の願望を書いてみたら同じ仲間が見つかって私自身も嬉しいです…!鬼更新めざすのでぜひ読んでいただけたらと思います!よろしくお願いします^_^ (2022年9月16日 12時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
こかさいだー(プロフ) - 立海中心の逆ハーとか私得すぎてもうほんとにありがとうございます・・・((神作に出会えた事に感謝です!!更新応援しています! (2022年9月16日 2時) (レス) id: 5463478506 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:研究員 | 作成日時:2022年9月10日 0時