ごめんね。そして――ありがとう。

１４、クオ、どうして？ ページ16

昨日、クオが苛められていない、ということを知ったから、よく眠れた。

＊

今朝は、クオに会えなかったので一人で登校。

一応クオの上履きを確認したけど、ちゃんと上履きはあった。

＊

＊

本当に、よかった。

＊

そう思いながら教室へ入ると、

り「未来・・・」

鈴ちゃんが、暗い顔をしてたっていた。

み「ん？鈴ちゃん、どうしたの？」

り「・・・ミクオ君ね、最近、苛めにあってるって。B組の子から聞いた。レンは、気付いてないみたいだけど・・・」

＊

――嘘・・・。

そんなわけない。クオは昨日苛められてないって、言ってた。

でも、それは言葉にならなくて・・・。

＊

ぐ「未来っっ！」

グミナちゃん・・・？

ぐ「ヴェノマニアに頼んで、ミクオ君のこと観察してもらったんだけど、なんか、今朝、亜北さんとかの何人かに体育館倉庫に放課後来るように、って、今朝言われてたらしいの・・・！険悪な雰囲気で・・・。どうしよう、どうしようっ！未来！」

＊

体育館倉庫・・・？数人に呼び出された・・・？

＊

私は更にショックを受けた。グミナちゃんも、混乱している。

クオが苛められていることは、本当らしい。

でも――。

＊

＊

＊

＊

み「クオ・・・。どうして、私に相談してくれなかったの・・・？」

そのことが、一番ショックだった。

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