〜異能力喫茶 カフェ【DC】〜

☆Books【また、同じ夢を見ていた】 ページ18

あら、子猫ですか？
可愛い…………あっ。




………いらっしゃいませ。
ようこそ、カフェDCへ。





本日は紅茶か烏龍茶がございます。
…………烏龍茶ですね。
かしこまりました。





この店について、簡単にご説明しますね。
貴女はまず、ここに来た時点で何か欲しいものがあるはずです。夢のような力が。
異能力と呼ばれるそれを、貴女は願っている。私はそれを差し上げるものです。





【Books】と【Record】
どちらがお好みですか？



…………Booksをお選びですね？
かしこまりました。





………夢で、お会いしたと。
すみません。私、基本的に夢は見ませんので。しかし、それなら何か運命があるのかもしれませんね。





………そんな貴女様には、こちらを。






「また、同じ夢を見ていた」
こういう感動系、私苦手なんですよね。
なんといいますか、自分が悔やまれる中で嬉しさとか遅い気づきがあって、なんでもっと早く出会わなかったんだろうって思っちゃったりするんです。





………こほん。すみません。
では、貴女の異能をご説明します。




「また、同じ夢を見ていた」
貴女がいつも見る夢が異能力です。
それはひとつの疑問から発せられた、貴女でも他の人でもあり得る異能です。
そしてそれは軽さを纏っています。理解できて仕舞えばそれは消えて無くなってしまいます。
理解したがるが故、なのでしょうか。
貴女の近くにいつもよりそう【雪のような彼】と【夢から醒めたい彼】は貴女のことを少し心配そうに見ているようです。





…………そろそろお時間です。
話せる時に話して、触れられる時に触れないと。もう戻らないものだって、本当にあるはずですから。





貴女への異能による定めが静閑でありますように





では、またのご来店をお待ちしております。





ーーーーーーー

《また、同じ夢を見ていた》

対象……自分。

相性の良い人物【谷崎潤一郎】【太宰治】


内容………人生のピンチを夢の中の自分が救ってくれる異能力。予知とは違うが、確実にピンチをチャンスに変えるだろう。
だが、それはひとつの疑問がある限りしか続かない。それは、幸せとは何か。
この疑問の答えが見つかった瞬間、異能は消えて無くなります。



条件
・幸せとは何か、という疑問を持っていること
・夢の中だけでしか見れない。
・ピンチがなくなった場合も異能は消滅する。




学者、悩み続ける学生、幸せを知らない人に向いている。




next→

〜来店のお礼→←☆Books【か「」く「」し「」ご「」と】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す