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目が、覚めた。
時計を見ると、まだ朝の六時だった。
なんだ、まだこんな時間か。
二度寝しようと、掛け布団を被り直すと、静かな空間にスマホの音がけたたましく鳴り響いた。
こんな時間にアラームを設定していたっけ…と手探りでスマホを探して画面を見ると、『 月永 レオ 』と表示されていた。
「 レオくん！？ 」
思わず飛び起きた。
彼の身に何かあったのかもしれない！ と、スワイプして電話に出ようと思ったその瞬間、着信音が止まってしまった。
まだ三コールくらいしか鳴っていないはずだから、それはレオくん側が意図的に通話をキャンセルしたことになる。
慌てて着信履歴からかけ直したけど、聞こえるのは無機質な機械音だけで、一向に出る気配がない。
「 ………」
胸がざわめく。
まただ、またこの嫌な感じ。
もう目が冴えてしまったので、バレッタで髪を一つにまとめてカーテンを勢いよく開いた。
外はもちろん仄かに薄暗く、ほとんどの人がまだ眠っている時間帯だ。
「 にゃあ 」
「 え？ 」
猫の鳴き声に外を見ると、庭に一匹の猫が座っていて、ジッとこちらを見ていた。
野良猫が庭に入り込む事なんてよくある事だし普段なら驚きもしないのだが、今回ばかりはそうもいかなかった。
「 リトル・ジョン…… 」
何故、あなたがここにいるの？
猫にそう問いかけたところで返事が返ってくるはずもなく、リトル・ジョンは長いしっぽをゆらゆらとくねらせて、どこかへと消えてしまった。
『 スワは…おれがいなくなったらどうする？ 』
ぞくり。身の毛がよだつ。
どうして今、あの時の言葉を思い出すんだ。
『 どこか遠いところへ行っちゃうってこと 』
それからの行動は早かった。
適当に引っ掴んだスウェットと黒のパンツを身にまとって、財布片手に家を飛び出した。
「 はぁ、はぁ、はあ！ はあ、あの！ 朝早くからごめんなさいっ！ 今すぐ来ていただけますかっ！ 」
二十四時間営業のタクシー会社に電話をしながら、私はひたすらに走り続けた。
根拠も何も無いのにすぐ行動に移すのは悪い癖だけど、何もせずに後悔だけはしたくないから…！
「 はぁっ、ほんとにすみません！ 」
「 構いませんよ。どちらまで？ 」
途中でタクシーに拾ってもらって、私は運転手さんに目的地を告げた。
「 ……羽田空港までっ！！ 」
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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます！ 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (
レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2021年9月23日 4時
