霧崎第一の華

第26話 ページ27

青「あの悪童が、優しい？騙されてんだろ！」






『ううん、確かに真先輩は悪童。





性格だってひねくれてる





でも、私をわかってくれた





傷ついた時、一番に傍に居てくれた





それに、私は元々人に無関心だからね。





周りからの評判とか、そんなのには興味ないから





彼は、私には、優しかった






私が彼らの元にいるのは






彼らの温かさが私の居場所だから





別に皆を嫌いになったんじゃないし、





裏切ったつもりもない





霧崎第一に行けば大学進学も安心だからね』








赤「彼らは君を受け入れているんだよね？」









『うん。こんな私なんかをね。




それに……』





桃「それに？」







『私はもう彼らからは離れられない。







霧崎第一は、私に依存したらしいからね』









黒「依存……？」









『きっと合宿中見てればわかると思う。



私には彼らが居場所だし、



彼らは私がいないと荒れる。



お互い様な関係なの』







彼女はフードを深く被ったまま、俯いて話していた




赤司、黒子、青峰
Aの事が好きな人達は




苦痛の表情を浮かべていた







紫「俺らがあいつらの事嫌ってるのは知ってたんでしょ〜？だから言わなかったんだっけ〜？」









『うん。黙ってた事は悪いと思ってるよ…ゴメンね！でも皆の事は嫌いな訳じゃないから！！』









紫「ふーん、嫌われてないならよかったー、じゃーオレもう眠いから部屋戻るわぁ〜…ふぁ〜おやすみ〜」









『ふふ、紫原君相変わらずマイペースね』









黒「Aさん、お願いです。霧崎から離れてください」









『ごめん、それはできない。私の事を心配してくれるのは嬉しいけど、私がこの場所を望んだの。』









黄瀬「Aっち……ラフプレーについてはどう思ってるんすか」









『……別に興味が無い。彼らのやり方がそれなら反対する気は無いわ。求められたら協力する。キセキの皆はラフプレーで倒れるような人じゃないって分かってるから((ニコ』









緑「確かにお前は人に無関心の奴だったな。……けど、優しかった。昔も今も。変わってなくて安心したのだよ。」









『私優しいの？全然そうは思わないけどな((苦笑』







『とりあえず今日は部屋戻るね、皆疲れてるだろうし。何か聞きたい事あればいつでもどーぞ』




そう言って彼女は部屋に戻って行った

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