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場面は変わり、天内達。
おっさん「はー、はー、つ、着いたぞ」
おっさんの案内により、無事に天元がいる場所。
___薨星宮(こうせいぐう)本殿前にたどり着いた。
おっさん「…っおい!あの男が来る気配はあるか!?」
オカマ「無いわ。でも、来ないとは限らない。警戒は必要よ」
全員が息を切らしながら当たりを警戒する。
その中で天内は不安そうに聞いた。
天内「あ、あやつらは無事…なのか?」
ネコ「分かんないよ…でも、無事ではすまないだろうね」
ネコが無常にも天内の希望を砕く。
気まずい沈黙が流れる中、オカマが何かに気づいた。
オカマ「…!誰か来るわ」
各自が物陰に隠れ、息を潜めているとやってきたのは夏油だった。
その顔は焦りが色濃く、抱えられているリーダーも青白く血色が悪かった。
明らかに瀕死である。
その様子に血相を変えて全員が駆け寄る。
ネコ「り、リーダー?うそ、だよね、?」
ネコが今にも泣きそうになる。
それをオカマがバシッと頬を叩き「シャンとしなさい!!」と喝を入れる。
オカマ「まだ、息はあるわ。せめて止血をしましょう」
ネコ「…う、ん」
慣れた手つきで止血を施すオカマとネコ。
夏油「すまない…私や悟がいながらこんな事に……」
おっさん「後悔するのは後だぜ。あんちゃん、
今はそこの嬢ちゃんを天元様とやらの所へ連れて行きな。
俺達はここまでしか来れないからな。頼んだぜ」
夏油「…分かった。行こう、理子ちゃん」
天内「…うん」
そうして、二人は進んでいく。
おっさん「…いい加減出てきたらどうだ?クソ野郎」
おっさんが背後を振り向き、そう言い放った。
そして、そこには伏黒甚爾がいた。
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作者名:中ミカン | 作成日時:2020年11月23日 1時