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三話 ページ4

薺『くっ!』

薺がその男に気を取られていると

トン

一瞬の隙を狙って一と呼ばれる男が薺の首に手刀をうったのだ。

薺『チッ!(油断したっ)』

薺が前のめりに倒れそうになると
総司が抱えるように支えた。

総司「おっと、ってこの子軽すぎ、」

一「副長この者はどうしますか」

歳三「また千鶴みたいな奴が出たな」

総司「屯所に連れてきます?」

歳三「そうするしかないか」

薺を姫抱きにしながら総司が言う

歳三「そいつの処遇は屯所で決める」

物語の歯車はこうして回っていった。

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

『千景兄様!』

兄のような存在、風間千景を呼ぶ

『薺、』

薺だけに見せる笑顔の千景。

家族と言ってくれた。

なのにどうして、あんな事を、

もう男なんて信じない。

そう決めた。あの時に。

薺『−?!』

薺は目を覚ました。

妙に明るい部屋。

視界に映る10個の影。

縄で縛られている私。

歳三「騒ぐなよ。騒がないと約束するか」

無言で頷く。

すると温厚そうな人が口の布を取る。

薺『はあっ、』

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作者名:黒咲奏恵 | 作成日時:2017年8月23日 20時

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