48話 ページ50
カラ松side
午前5時45分。
未だにおそ松の部屋で眠っている兄弟達はそっとしておいて、俺は部屋を出て、朝食を作るために一個下の階へ向かう。
階段を降りてすぐの所にある客人の部屋の扉が開き、中から結貴野が出てきた。
結貴野「ん?あ、カラ松か」
カ「結貴野随分早いんだな」
結貴野「あー…いつもの癖だな」
まだ5時台だぞ、6時にもなってない。
こんな早い時間に起きて何をしてるんだといえば、特に何もしてない。という返事が返ってくる。
結貴野の行動が謎だ。
こんな早い時間に起きても何もすることがないだろう。
ただボーッとしてるってことなんだろうか。
結貴野「あ、でも今日はちょっと違うな、体内時計的に起きたってのはあるが、朝食作りに行くんだろ?」
カ「なぜわかったんだ!?」
結貴野「ん〜なんとなく」
なんとなくでここまで当てられると逆に怖いぞ結貴野。
結貴野の返答に一人苦笑いしていると、昨日俺が手当された部分を指さして、その包帯ぐるぐる巻の手じゃあまともに料理なんて出来ないだろうと言われた。
結貴野「私も手伝うから案内してくれ」
カ「すまないな、助かる」
正直、八人分の朝食をこの手で用意するのはちょっと心配だったのだ。
料理をしている間に別の怪我をしかねないからな。
そんなことを考えていると、何をしてるんだ、早く行くぞとの声がかかった。
そこまで長い事考えていただろうか。
そう思いつつ俺は結貴野を連れてキッチンまで案内した。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2017年6月12日 8時