Bad 27. ページ29
((カツカツ
月明かりが窓から差し込む廊下を歩く。
廊下は恐ろしすぎるほど静寂に包まれている。
灯りはついていない。
((カツ…ン
エルヴィンの部屋のドアの前に立つ。
ノックはしない。
もともとノックはしない方だからだ。
そっと手をドアに当てる。
((ギィッ…
開けた瞬間何が起こるかわからない。
殺/し屋の経験もあるのだろうか。
スッと気配を消し、臨戦態勢にすぐ入れる様にする。
ぱっと人物の姿をとらえると同時に、
((パァン！！
貴「っ…！」
バッと後ろに跳び下がる。
前を見ると、そこには＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「何の真似だ…」
ライフルを持ったハンジとエルヴィンが立っていた。
「何の真似かって？
それは自分が一番わかってんじゃないの、A！」
「…A、さっきやった行為は許されるものではないぞ。」
お決まりのように言葉を紡ぐ2人。
無言のままスッと立ち上がり、2人の顔を一瞥し、
手に握られたものを2人の前に投げ捨てる。
今、なぜここにリヴァイがいないのかは疑問だったが、
そんなこと考えている場合ではなかった。
「な…！？
弾丸！？」
「それも2発…
まさか…」
コロコロと自分たちの前に転がる弾丸に驚きを隠せないのだろう。
理由は明白。
撃ったはずの弾丸が相手にあたることもなく、受け止められ、
今自分たちの目の前で転がっているのだから。
「……私がこの6年間何もやっていないとでも？」
6年間、巨人に追われながら命を懸けたサバイバルゲームをやってきた。
ただでさえ、殺/し屋という職業だったにも関わらず、
その技術を底上げするような日々を送ってきた私は常人以上の反射神経を持っているのは
誰でもわかることだろう。
…まぁ、2人には殺/し屋だったことは言ってないのだが。
「あ、ありえない！人間にそんなことできるわけない…！！」
こりもせず連続で弾丸を飛ばし続けるハンジはあまりにも滑稽だった。
その瞳は恐怖で歪んでいる。
「はぁ……ハンジは頭が悪くなったから…
奇行種から普通の巨人にランク下げだな。」
余裕で弾丸を受け止めると、更に恐怖と狂気に歪んだハンジは絶え間なく打ち続けてきた。
「ったく……
諦めるってことを知らねぇのか……それとも忘れたか？」
嘲笑しつつ、弾丸を受け止める。
あぁ…最悪の再開だな。
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カルク(プロフ) - 菜央さん» ありがとうございます！頑張りますね( *｀ω´) (2015年1月7日 15時) (
レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - カルクさん» 頑張ってください！応援してます！ (2015年1月7日 2時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
カルク(プロフ) - 菜央さん» コメントありがとうございます！ 頑張って期待にお応えできるように更新します！ (2015年1月6日 22時) (レス) id: 4fb59d232f (このIDを非表示/違反報告)
菜央 - 気になる・・・ (2015年1月6日 4時) (レス) id: ce2a0228df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルク | 作成日時：2014年12月4日 20時
