氷鷹家の長女 IV【あんスタ】 (ページ10)

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☆＊居場所ページ10

『…はぁ……ラスボス感あるわねぇ？王さまさん？』

レオ「さあ、はじめるか」

キャアアアアアアアアアアアアッ！！！！！

泉side

元気な王さまと、いつもみんなを見ている女王様

そんな二人をずっと見てきた

一年前

泉「…何やってんの、あんたたち」

レオ「わはは！！すぐに答えを求めようとするなよセナ～！！！！！！」

『チェスよ』

レオ「言うなよAたん！！！！！！？！」

『いや、セナもこれ自体は見たらわかるわよ…セナが言いたかったのは、こんなところでどうしてチェスをしてるのかってこと』

泉「そうそう…さすがA」

『れおくんに勝負を持ち込まれてね』

泉「へぇ…？珍しい」

レオ「おれ、チェスは得意だ！！！！Aに全部負けるからなんかで勝ちたかったんだよな～」

『ふふ、私が勝ったけどね』

泉「ふーん…？あんた、なんでも出来るんだねぇ？」

『…そんなこと、ないわ。そうだ！いつか、合同ライブしましょう』

レオ「おっいいな！！！」

泉「えぇ…女王と王さまに囲まれてやんなきゃいけないわけぇ？」

『嫌なられおくんと二人でやるからいいわよ』

レオ「そうだな！！！！」

泉「っ別に嫌とは言ってないでしょぉ！？」

あの二人の間には、なんとも言えない信頼の強さがあった

俺もそこに入っていると思ってた

…でも、王さまは何も言わず引きこもって

Aも……

泉「事故って………」

『…体が動かないから、女優業も、学院生活も……少しおさらばね』

泉「っ俺」

ニコッ『大丈夫よ』

何も、言ってくれないんだ

所詮、俺は、それくらいの付き合いなんだと、割り切りたかった

…でも、それが出来ずに『Knights』に居座り、毎日お見舞いに行ったのはあいつらの笑顔が見たかったから

きっと、2人の目に俺はうつってない

『セナ、今日も来てくれたのね』

泉「…A。俺は、ずっとあんたを見てきた」

『…？』

いつか、また…三人で歩ける日が来るまで俺は、あんたたちの居場所を守り続けるよ

それが、俺に出来る最善のことだから