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マ「んふふふ」


「嬉しそうだね」


マ「そりゃ!」




私は約束通り佐野くんと放課後カフェにやって来た。
私の奢りで。




マ「うまっ!」


「急いで食べなくても逃げないよ笑」


マ「美味いと次々食いたくなる」


「気持ちは分かるけどね」


マ「Aのヤツも1口くれ」


「コレ?」


マ「うん」


「良いよ」




私はスプーンで自分のパフェを掬って
佐野くんに食べさせた。




マ「んまっ!」


「美味しいよねっモグモグ」


マ「(さすが鈍感なんの躊躇も無く俺の使ったスプーン口に入れやがって)」


「ん?なに?」


マ「なんでもない。てか今日ニーハイなの?」


「うん、佐野くんにボコられたとこ隠そうと思って」


マ「似合ってるえろい」


「そーゆーつもりで履いたんじゃないのに…」


マ「ふふっ」




佐野くんずっと楽しそうだ。
なんか私まで嬉しくなっちゃう。




「それはそうと…昨日はほんとにごめん」


マ「ん?」


「お母さん達には内緒にして欲しいんだけど…」


マ「あー、うん。めちゃくちゃ心配してたけどお前が嫌なら言わねぇよ」


「ありがとう」


マ「Aん家は親バカと姉バカだからなっ」


「ほんとそうだと思う。最近特にヤバい」


マ「可愛過ぎるからしょーがない」


「ふふっ」


マ「(あーホントムカつくくらい可愛い)」


「にしてもやっぱり佐野くんには勝てないなぁ」


マ「馬鹿だなー俺に勝てる奴なんていねーよ」


「そう思ってるよいつも」


マ「でもA強かったぞ」


「…えっ?」


マ「強かった」


「…ほんと?」


マ「うん。一瞬ヒヤッとした」


「…」




え、佐野くんに褒められた。
やばいめちゃくちゃ嬉しい。
私ちゃんと強くなってたのか!




マ「でも1つだけ」


「?」


マ「テメェ男に体売ろうとしてたよなぁ?」


「えッ…売ってないよ…」


マ「あれは売ってただろ!!ふざけんな!!」


「違う!作戦なの!あー言えば喧嘩乗ってくれるかなぁって思っただけ!」


マ「バカ!んな喧嘩の誘い方があるか!」


「そんなこと言われたって、あれが1番効果あると思ったんだもん」


マ「効果抜群なのは股間だけだっつーの」


「えぇ…通りで…」


マ「通りでってなに?まさか触ったのお前?」


「いや当たっただけ」


マ「……」


「え…あ、あの?佐野くん?」


マ「ちょっとツラ貸せ」


「…」





なんか終わった気がする。



















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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時

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