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***






次の日。
学校にて。




『なんで昨日来なかったの!』


「ごめんごめん」


『超心配してたんだよー!』


『電話も出ないし!』


「えーホントごめんっ」




1日休んだだけでこの騒ぎ。




『昨日の男子の顔死んでたよねー笑』


『分かる!先生から休みって聞いた時の顔凄かった!』


「気のせいだよ笑」


『いやだって今日なんかほら!』


「?」


『今日社ちゃん来てるじゃん良かったー!!』


『俺たちの癒しの女神なむなむ…』


『マイキーさえ居なければ…ぐぬぬ』


「…」




男の子達がびっくりするくらい元気である。




『ねー!』


『ちょっと男子!キモイ目で社ちゃん見ないでよ!!』


『そーだそーだ!』




皆に良くしてもらって嬉しいけど、
それはやり過ぎなのでは…。




『マージできもーい!』


『これだから男子って生き物は!』


『社ちゃんなんかあったらすぐ言ってね!』


「あっ…ありがとう…?」


『うん!(やばー可愛い!!)』


『ウチらすぐ助けるから!(天使すぎるよ…)』


『私も!(あぁぁあファンですうう!!)』


「あははっ」




皆の反応に私が困っていると
クラスがザワつき始めた。




『うわ!ま、また来たぞ!!』


『殺されるっ!!』


マ「おい退けよ雑魚共」


『ひぃっ!』


『俺らなんもしてないじゃんかぁ!』


マ「ん?なんかムカついたから」


『はぁ!?』


マ「あ?」


『ご、ごめんなさい』


マ「つか退け、邪魔」




クラスに入ってきたのはやっぱり佐野くんでした。




マ「A!」


「わっ!」




歩いて来て、
私の机に両肘を着いて小顔ポーズしていた。




「さ、佐野くんおはよ」


マ「今日来たんだなっ」


「うん」


マ「体調は?」


「平気だよ。意外とタフみたい」


マ「!…良かった良かった」


「てか起きてたんだね」


マ「そりゃお前が心配だったから」


「…」




効果音が付きそうなほどキラって感じがした。




『マイキーくん絶対社ちゃん好きだよねあれ!』


『社ちゃん不良にまで虜にするなんて流石すぎる…』


『見てよマイキーくんの目本気だよアレ!』


「…」




後ろでさっきの女の子達がヒソヒソ言ってる。
恥ずかし過ぎる。視線が痛い。




「…佐野くん」


マ「ん?」


「耳貸して」


マ「うん」


「…今日の放課後パフェ食べに行こう」


マ「!!」




早く戻って貰いたいのと
お詫びを含めて私は耳打ちをした。
















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時

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