unknown１３【東京リベンジャーズ】 (ページ27)

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「…」

母「A？また出かけるの？」

「んー？うん」

母「最近帰り遅いから早く帰って来なさいよ」

「んー」

いつものように動きやすい格好で外に出る。

夜の澄み切った空気の中で、
強さを味わう快感は辞められない。

今日はどんな人に挑もうか。
ちょっと手こずりそうな人も良いなぁ。
噂になりそうな人でも。
誰だっていい。

「〜♪」

私の足取りは軽い。
私は自分をもう疑ったりしないから。

「そうだ…」

噂によると最近溜まってる場所があるらしい。
乗り込んでみようかなぁ。
飽きたら帰ればいいし。

「はぁっ！」

楽しみすぎて思わずスキップしてしまう。
今日も東京の不良達に感謝だ。

そう思いながら向かったのはとある駐車場。
ライトが光ってて本物の不良が居るんだなぁと分かる。

「…」

『あん？』

『おい見ろよえろいねーちゃん居んぞ』

『ヘイ彼女ー、なぁにやってんのー？』

「！」

前通ってみたらやっぱり声掛けてきた。

「…散歩ですよっ」

『まじ？』

『こんな夜に1人で散歩〜？』

『何暇してんの？』

「はいっ」

『うわー良いねぇ』

『ちょっと俺らと遊ぼうや』

「え、いいんですか？」

『もちろんもちろん！』

『うわ近くで見るとマジで可愛いな』

『なんかやってんの？モデルとか』

「いえ、ただの中学生です」

『中学生なの！？高校生くらいかと思ったわ！』

『大人っぽいねー』

「よく言われます」

その目つきで私を見る人はたくさんいる。
だから利用することにした。
そっちの方が簡単に獲物が手に入るから。

「お兄さん達何してるんですか？」

『俺ら？今からバイク乗るとこ』

『君も乗る〜？』

『可愛いから無料で乗せたげるよ』

「えーバイクは怖いですっ」

『うっは可愛い〜！』

『んじゃここで俺らと遊ぼうなっ？』

『やべぇ興奮すんなぁ』

「はいっ！よろしくお願いします！」

はい、完全ロックオン。

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