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***







「んん…」




頭が割れるように痛い。
目を開けた瞬間に目眩もした。


ゆっくり起き上がると隣で佐野くんが
私を見つめながら静かにしていた。




「わっ…びっくりした…」


マ「おはよA」


「おはよ…」


マ「あはっ!ひっでぇ顔してる」


「うー…体調悪い…」


マ「ほら来いよ」


「うん」




佐野くんの腕の中に収まりスリスリする。
暖かくて気持ちいい。




「…」


マ「疲れた?」


「うん…」


マ「めっちゃ気持ちよさそうな顔してたもんなっ」


「…え?」


マ「ん?」


「!」




そういえば私何で佐野くんと裸で寝てるの!!?
お酒飲んでからの記憶がほとんどないっ!!
え、待ってどうなってるの、タイムスリップした?え?




「あ、あの佐野くん…」


マ「なに?」


「私たち、何で裸なの…?」


マ「は?Aが誘ってきたんじゃん」


「!?」


マ「記憶ねーの?」


「…ハイ」


マ「ブッ…あはは!」


「ぇぇぇ…そんなに笑わないでぇ…ほんとに覚えてないんだよ…」


マ「そっかそっかー!んなら酔った時は何しても良いって事だなっ!」


「酔っ払ってたのか私…」


マ「すげー甘えて来て可愛かった」


「は、恥ずかしい!変な事してなかった!?大丈夫!?」


マ「んー?俺の咥えて喜んでたよっ」


「なっ…!」


マ「えろかったなー」


「…クゥ…」




自分がとんでもない事をしていた事実を知り、
私は泣きたくなるくらい恥ずかしくなった。


佐野くんが笑いながら頭撫でてくれるけど、
死にたくなって顔が見れなかった。




マ「また飲もうなっ」


「もう嫌です…」


マ「は?俺の酒が飲めねーの?」


「どこの上司だよ…!」


マ「あはっ!」




それからしばらく佐野くんに顔向け出来ず、
ずっと俯いたまま過ごす事となった。









***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時

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