passato[XI] ページ12
✝
「......A、今日もあの女が来た」
マミーさんたちが死んだと聞かされて数日、私はその現実を受け止められなくてずっと部屋にこもったままになってしまった。
「会いたく、ない」
「.........そうか」
嘘。本当はとても会いたい、会いたいけれど今の私を見れば愛梨は気づつくだろう。あの子はああ見えてもいい子だから
精神年齢は高くても、彼女達は私にとっては二人目の両親で、とても大好きだった。その存在が突然消えて、悲しまない人なんていないはずだよ。
セコちゃんはさり気なく私を元気づけようとしてくれてる事はわかってる。不器用なセコちゃんなりの気遣いだって気づいてる。けどね、何度立ち直ろうと思っても体が言う事聞いてくれないんだよ
心では立ち直ろうと思ってるのに、こんな私はだめだって思ってるのに、動かないんだよ。
猿比古を守らないとダメなのに、こんな姿見せたら気づかれてしまう。
あの子は知っちゃダメなんだ、パピーさんとマミーさんの死を、知らしたらダメなんだ
あの子にはまだ苦が重すぎる、まだ小さい子供なんだから
でも、私は行動を移そうとはしなかった。
弱いよね、私は。自分が死んで生まれ変わって、前世の家族には幸せに暮らして欲しいって簡単に言っちゃってさ。母さんたちの気持ちって、こんなんだったのかなぁ......。
こんなにも、胸が苦しいなんて
「なんで、気づけなかったんだろう.....」
「.........」
「マミーさんがっ、嘘ついてたのは知ってたのにッ。なんであの時言えなかったんだろう...」
”行かないで”ただそれだけの一言なのに、なんで言えなかったんだろう。それを言ってさえいれば、変わっていたかもしれない。
マミーさんたちが、死なずにすんだかもしれない
「セコちゃん、私どうしたらいい..?」
もう、わからないよ。
と、絶望しかけた瞬間部屋のドアがバンっと開いた。
「Aちゃぁぁぁぁあんんんん!!!!」
「....愛梨...?」
入ってきたのは制服姿の愛梨。珍しく髪がボサボサで彼女らしくない。
心配した顔をしている愛梨は私に勢いよくぶつかってきた。いや、抱きついてきた
「会いたかったぁぁぁあ」と涙を流しながら言う愛梨は私を強く抱きしめる
とても、震えている腕で私を抱きしめていた
163人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃけ(プロフ) - 蓮@さん» あ、そういうことなんですね!!ご説明ありがとうございます(*´∇`*) ガッとまとめて続き読ませていただきます!! (2019年8月23日 13時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - しゃけさん» ツナたちより歳上です!雲雀さんが教師なのではなく、雲雀恭弥のお父様が教師という設定です!なので雲雀さんは生徒のままですよー!紛らわしくて申し訳ないです(><) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 80e8a0d508 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 今途中なんですが、世界観がわからなくて混乱しています/(^o^)\ ザンザスの一個上ってことは、ツナ達よりもっと上なのかぁ…と思っていたら、雲雀さんが教師ってことは大人!?という感じで(^_^;) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫田さん(プロフ) - コメント失礼します!伏見で猿比古ってKですか?!違ったらすみません! (2018年1月15日 22時) (レス) id: f2eb9b8ced (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 藤流さん» ミッキーマウスっ! (2016年5月16日 20時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ