passato[鶸] ページ11
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弁当も食べて、午後の授業を受け終えると鞄を持って即学校の門を出た。あーえっと、私は部活してねー、なんですよ。理由は単なる面倒くさいから
愛梨はちゃーんと行ってるよ、吹部に。あそこの部活男子生徒多いし、何よりそこら辺にいる人よりも結構顔が整っている子がいるからねー。
しぶしぶともう慣れた道を歩いていると急に目の前に炎が現れた。もー、出てくるなら前じゃなくて横にしろよセコちゃん
「A、早く家に戻れ」
「?なんで」
「屋敷が騒がしい」
え、マジっすか。何時もよりも真剣な顔をする表情を見てふざけてる場合じゃないなと、鞄からワイヤーを取り出した
あれから何年も使ってるワイヤーはそろそろ使い慣れてきたんじゃないかって位上手くなったと思う。
近くの壁にワイヤーの先をぶっ指し、飛び跳ねる。あれだ、映画のスパイダーマンをイメージしてくれたらいいよ。制服だし足めっちゃスースー言っててさみぃ
*
セコちゃんの言う通り、家が見えてくると使用人達が騒いでいるのが見えた。地面に着地して門を潜ると、使用人さんたちは私を見るとすぐ様駆けつけてきてガバッと肩を掴まれた
彼らの顔は青白く、とても表情が暗い。泣いているものまでもいる。一体私がいない間に何が起こった?
「どうしたの?泥棒でも入った「A様」.......」
「申し上げにくいですがっ...!今さっきっ...イタリアから電話があって.....」
イタリア、マミーとパピーが今仕事で行っている国。そこから、電話なんて来たの?
嫌な予感がした、まさかそんな分けないよね?
私はギュッと、隣にいるセコちゃんの服の袖を握る。怖い、今から言われる言葉が分かってるように感じて
「お、奥様とっ...旦那様が.......、」
やめて。
「イタリアに出張中、」
言うな、言うんじゃないっ
「事故にあって....、」
この後の言葉は誰が予想しただろうか。
「二人とも、
お亡くなりに、なりましたッッ..」
ガタンっ、と膝を地面についた。セコちゃんは慌てて私を支えてくれたが、私には起き上がる力は無かった。
ただ頭の中が真っ白になって、その言葉で私をどん底に突き落としたのだ。
儚く散った命、2度目の両親は死んでしまった。笑顔が素敵だった母も、とても優しかった父も、もう居ない。
何故、彼らは死んだのーー?
それだけが、私に残った疑問だった
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しゃけ(プロフ) - 蓮@さん» あ、そういうことなんですね!!ご説明ありがとうございます(*´∇`*) ガッとまとめて続き読ませていただきます!! (2019年8月23日 13時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - しゃけさん» ツナたちより歳上です!雲雀さんが教師なのではなく、雲雀恭弥のお父様が教師という設定です!なので雲雀さんは生徒のままですよー!紛らわしくて申し訳ないです(><) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 80e8a0d508 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - 今途中なんですが、世界観がわからなくて混乱しています/(^o^)\ ザンザスの一個上ってことは、ツナ達よりもっと上なのかぁ…と思っていたら、雲雀さんが教師ってことは大人!?という感じで(^_^;) (2019年8月23日 11時) (レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫田さん(プロフ) - コメント失礼します!伏見で猿比古ってKですか?!違ったらすみません! (2018年1月15日 22時) (レス) id: f2eb9b8ced (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 藤流さん» ミッキーマウスっ! (2016年5月16日 20時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
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