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「星見ちゃん、ALKALOIDについてだけど……どう思う？」
ALKALOIDが会議室を出ていって、開口一番に英智はそう言った。
“星見”の目にALKALOIDはどう映るか。
それが英智がAを呼び出した理由のひとつだったからだ。
ゆうたに恐怖にも似た感情を抱かせたAの審美眼にはESの元締めとも言える彼も大幅の信頼を寄せていた。
一方、英智と話せて嬉しくて仕方がないAは、はしゃいだ気持ちが声に乗らないように慎重に言葉を選ぶ。
『えっと、彼らなら大丈夫だと思います。大丈夫です。礼瀬マヨイさんの身体能力はアイドルとして強みになるし、風早巽さんも安定感がある。天城一彩……さんはユニットの方向性次第で、きっとどのようにも化けてくれる』
「嗚呼、天城一彩くんとは去年のSSで会ったんだって？噂に聞いたよ。で、白鳥藍良くんはどうかな？」
『う、噂！？じゃなくて、ゴホン……白鳥藍良さんは……』
噂ってどんな噂？追いかけ回して捕まえられなかった話？役立たずだと思われたらどうしよう！
そんな気持ちを必死に頭の隅に追いやって、今さっき見たままの彼の印象を思い出す。
『彼はきっと、スターになれます』
＊
それからしばらくALKALOIDの大まかな方向性の話をして、会議室を後にした。
彼の話を要約すると、ESの運営をテストしたいからALKALOIDのプロデュースに“星見”は関わらない方向でいくらしい。
顔には出さなかったが、天使さん改めマヨイがアイドルとなったことにかなりテンションが上がっていたAはそれはそれは落胆した。
でもまア英智さんの決定ならば仕方がない。帰ったら風早巽に関する資料でも漁ろうかな、とか何とか考えながらスタプロ事務所の扉を開け───
『お疲れ様でー……す……』
その瞬間Aを襲ったのは何とも形容し難い違和感。
扉を開ける直前までは確かに中からはざわめきが聞こえた。それなのにこの水を打ったような沈黙は何だ。
誰も声を発していないのに、「あいつが来た」「噂のあいつが戻ってきたよ」と言う声が聞こえてくるような気さえした。
パソコン越しに数名がこちらを忍び見ているのがなんとなくわかった。
Aはその視線の正体を知っている。この沈黙の正体を知っている。
これは、悪意だ。
靴に画鋲を入れられたわけではない。冷水を浴びせられたわけでもない。それでもはっきりとわかる明確な悪意がそこにあった。
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紅鮭(プロフ) - 蘆花さん» 温かいお言葉ありがとうございます！！蘆花さんの琴線に触れたようで何よりです……！石が尽き次第戻ってくるので気長にお待ちください🫶🏻 (3月29日 9時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うわぁぁぁぁ…レオくん…レオくんッッッッ！！！もー…レオくん…としか言えない…！素晴らしすぎです！更新、ほどほどに待ってます！ (3月28日 21時) (レス) @page35 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！頑張ります！ (3月8日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - すっごい面白くて引き込まれました…！更新頑張ってください…！ (3月7日 18時) (レス) id: af9a9b1d28 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ペネロッペさん» わーっ！コメントありがとうございます！！ペネロッペさんの言葉を励みに頑張ります👊🏻❤️🔥 (1月3日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
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