きさらぎ駅RTA ページ41
「じゃなくて、今度から気をつけるんだよ。俺、Aになんかあったら嫌だし」
『え、熱があるなら帰ったらどうです』
「急に失礼だな」
だって、凛月がここまで親身になってくれる理由が全く思い当たらない。
知らないうちに命とか救ってたのかな、とちょっと本気で考える。
「だってま〜くんってAの保護者って言われてるんでしょ？てことは俺ってAの保護者じゃない？」
『接続詞がびっくりするほど仕事してませんけど大丈夫ですか？』
昨年夢ノ咲にいなかったので、もはやお家芸となっている真緒と凛月のやり取りを全然知らないAは本気でちょっと怖いなと思った。
多分二週間も経てば軽く流せる程度には慣れる。
ちなみにこの「真緒がAの保護者」というのは旧夢ノ咲2-B間での共通認識である。
「重ねて失礼だな……Aってばこの前助けてあげた恩を忘れたの？」
『あっ、あの時は本当にありがとうございました！』
この前、というのは不審者の対応をし倒れたAを凛月が介抱してくれたときのことだろう。
Aはあの後英智にちょっと叱られた。あんずからは何も言われなかったものの……と、そこまで考えて違和感に気がつく。
『凛月さん、あのことあんず先輩に言わないでいてくれたんですか？』
「え？うん。不審者じゃなくて体調不良が原因って伝えておいた。というかエッちゃん以外は本当の原因知らないよ。体調不良ってことにしておくようあの人に俺が頼んだから」
「感謝してよね〜」と凛月はのんびりと言った。語尾に音符でもつきそうな口調ではあるものの、目が笑ってない。
『え、あ、ありがとうございますっ！でもなんで……？』
「俺さ、頼まれたんだよね。Aのこと介抱してくれって。その上で、この事誰にも言わないでくれって」
『だ、だれに』
紅の双眸を怪しく光らせた悪魔が嗤う。その言葉を待ってました、と言わんばかりに。
「Aのことが大好きな人」
一瞬言われた意味がわからなかった。
そう言われて真っ先に思い浮かべるのはあんずだが、彼女は知らなかったから除外だ。となると、
『……出荷の益田さん？』
「だから誰？その人。はぁぁぁ〜っ、嘘でしょ？こんなにヒントあげたのに」
もういいから行っておいで、とAをエレベーターホールへ追いやる。まさかここまで鈍いとは思っていなかったのだ。
眉間を抑えていると、先程から遠巻きに眺めていた嵐が駆け寄ってくるのが見えた。
「なに？ナッちゃん」
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紅鮭(プロフ) - 蘆花さん» 温かいお言葉ありがとうございます！！蘆花さんの琴線に触れたようで何よりです……！石が尽き次第戻ってくるので気長にお待ちください🫶🏻 (3月29日 9時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うわぁぁぁぁ…レオくん…レオくんッッッッ！！！もー…レオくん…としか言えない…！素晴らしすぎです！更新、ほどほどに待ってます！ (3月28日 21時) (レス) @page35 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！頑張ります！ (3月8日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - すっごい面白くて引き込まれました…！更新頑張ってください…！ (3月7日 18時) (レス) id: af9a9b1d28 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ペネロッペさん» わーっ！コメントありがとうございます！！ペネロッペさんの言葉を励みに頑張ります👊🏻❤️🔥 (1月3日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
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