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「！」
何か面白いことでもあったらしい。Aが夕陽に照らされながら、あんずの背を叩いて笑うのが見えた。
もし夢ノ咲に来ていたら、彼女はあんなふうに笑えていただろうか？答えはきっと否だ。
「よかった」
泉の並んで外を眺めながら、レオは小さく零す。
「夢ノ咲に来なくて、よかった。おれ達と出会わなくて、本当に……本当に、よかった」
知らない人が聞けばきっと悪口だと思うだろう。レオはAを嫌っているのだと思うだろう。実際泉達はそう思った。
が、しかし。
Aを見つめるレオの目は、これ以上ないほど優しかった。
＊
「あっ！聞いてくれたかホシ！！“おれとお前が出会わなくてよかったの曲”作詞作曲月永レオ……☆」
『は？？？？』
「レ゛オ゛く゛ん゛」
外部のスタジオから帰ってきたA。そんな彼女とエントランスで鉢合わせたレオの第一声がこれであった。
ちなみにあんずはそのまま別のアイドルの付き添いに行ってしまったため不在。『最悪だ』とAは心の中で呟いた。
不思議に思ってはいたのだ。
レオから送られてきた音源に誰も心当たりがないと言うから。
それがまさかそんな悪意しか感じられない名前の曲だったなんて！
一方で泉も心の中で「最っっ悪！！」と叫んでいた。
さっき空中庭園でレオの言葉の真意を知った。だから泉はその曲にすらも悪意はないと知っている。
が、なんだその最悪にも程があるネーミングセンスは。
『そ、そんなに嫌……？』
「いや待って星見、これは、」
『これは？』
言いかけて、やめた。
弁解をすればすぐに誤解は解けるだろう。
実際泉は空中庭園で星見に話をすべきだとレオを諭した。が、レオはそれを嫌がった。
だって、その場合二年前の革命の話もしなければならなくなる。
革命のことを知れば、英智を愛しているAは酷く傷つくだろうから。
つまるところ、レオは必死にAを守ろうとしていたのだ。それこそお姫様を守る騎士のように。
だがその結果レオとA、両者の間ではとんでもないすれ違いが発生してしまっていた。
「これは……その……」
「わははっ！これはおれなりの愛情表現！」
『愛情表現？！』
「まぁ確かにそれが妥当かもねぇ」
『妥当なの？！？！』
『歪みすぎだろ……』と思わず素が出た様子のAが呟いた。
なんだか彼に大切にされているというルカちゃんさんの安否が心配になってきた。
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紅鮭(プロフ) - 蘆花さん» 温かいお言葉ありがとうございます！！蘆花さんの琴線に触れたようで何よりです……！石が尽き次第戻ってくるので気長にお待ちください🫶🏻 (3月29日 9時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うわぁぁぁぁ…レオくん…レオくんッッッッ！！！もー…レオくん…としか言えない…！素晴らしすぎです！更新、ほどほどに待ってます！ (3月28日 21時) (レス) @page35 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！頑張ります！ (3月8日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - すっごい面白くて引き込まれました…！更新頑張ってください…！ (3月7日 18時) (レス) id: af9a9b1d28 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ペネロッペさん» わーっ！コメントありがとうございます！！ペネロッペさんの言葉を励みに頑張ります👊🏻❤️🔥 (1月3日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
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