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No side
エペルはヴィルとの出会いを話し始める。
ーーー
思い出すは約四ヶ月前、エペルは入学式に出席し、ざわざわと浮かれた心を露わにする生徒たちを眺めていた。
(どご見でも、育ぢいいえふりこぎばりで好ぎでね)
周りには自分のような田舎者はおらず、都会の中心で育った者が多いように見えた。
(俺はこのナリだし、地元じゃナヨナヨしてて弱そうだってナメられてきた。まあそんなこと言うヤツは全員ぶっ飛ばしてやったけど。
この学園でも、ナメられないようにしねぇと)
「ちょっと、そこの新入生」
どうやら入学したてのエペルは今よりも口調や性格がまだまだ尖っていたらしい。
そんな彼に、近づいた男がいた。後に彼を毒林檎に仕立て上げる……ヴィルだった。
「……あ？おめ、なんだば……」
「入学早々伝統ある式典服を着崩すとはいい度胸ね。今すぐ首元のボタンをとめなさい」
(こい……ポムフィオーレの寮長？こったナヨナヨした女みてぇなヤツの寮だっきゃ、絶対まいね。ひょろっと背でげーばって、サバナクローの寮長に比べればようぇーべ)
少し前の寮長入場の時、エペルはヴィルのことを覚えていた。
近くで見れば、背が高いだけで彼が追い求める“強くて逞しい男”には程遠い存在だった。それならばサバナクロー寮長レオナの方が、彼の理想には当てはまっていた。
「ふぅん。遠目からでも悪くないと思っていたけど……アナタ、近くで見ると本当に可愛らしい顔をしているわね」
「は？今なんてしゃべった？わーがナヨナヨしめ女みてーだってが？おめもヒョロヒョロして、女みてーだべな！」
『可愛らしい』という言葉が琴線に触れたエペルは、ヴィルにお前も同じようなものだと言い返した。
するとヴィルはため息を吐いて、初めてエペルを見た時とは反対に呆れた顔をした。
「＿＿ああ、ダメね。全然ダメ。アナタ、全然“なってない”」
「ハァ？」
「着こなしも、振る舞いも……そもそも考え方にセンスがない」
「なんなんず……その発言、後悔させでやるや。表さ出ろ！」
「はぁ……、この学園に選ばれる生徒ってどうしてこう血の気が多いのかしら？
まあいいわ。ナイトレイブンカレッジ流の洗礼を与えてあげるのも先輩の役目よね」
ヴィルの言葉など聞かず、ズカズカと外へ出るエペルの後をつけながら、ヴィルは呟いた。
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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…！でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん（）とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ！！！！！！ (2022年12月18日 19時) (
レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2022年12月11日 15時
