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「昔から、上手くいかないことがあってクサクサしたときは、海まで飛ばして大声出してスッキリしてたんだ」
……ゴメン、デュース。金髪のデュースが海に向かって叫ぶところ、めちゃくちゃ容易に想像できた。
「……僕は、物心ついたころから要領が悪かった。真剣に勉強しても、成績はいつも人並み以下。自分のデキが悪いことの言い訳が欲しくて……どんどん楽なほうに流れてった。
『俺は本気でやってない。だからデキが悪くてもしょうがない』『必死に勝ちにいくのはダサい』って」
「そう、だったんだ…………」
「何年も馬鹿やって、どうしようもない
そんな時に、名門ナイトレイブンカレッジから入学許可証が届いた。僕は思った。新しい環境になれば、どうしようもない自分を変えられるんじゃないか？『これはチャンスだ！』」
「……入学して、変われた？」
自分を変えるために、ここに来た。そう話すデュースにエペルは恐る恐る尋ねるが、デュースは苦い表情のまま答えた。
「全然ダメだ。見た目ばっかり優等生ぶっても中身はなんにも変わらない。デキの悪い不良ワルのまんま。上手くいかないことばっかりだ。……でも、この学園に入ってわかったことがある。
本当に“デキる”ヤツは、裏では必死に足掻いてるんだってこと。恥かいても、かっこ悪くても、ちょっとやりかたがマズくても……デキる人たちは、諦めない」
思い出すのは今まで出会った寮長たち。
寮長の座に着くのに相応しい彼らだが、皆の見えないところで何かに苦しみ、何かに悩んでいた。
けれど、彼らは誰も足を止めることはしなかった。誰も地に這いつくばったままではなかった。
……誰も、諦めなかった。
「デュースクン……」
「今日ここにお前を誘ったのは、もしかしたらお前も僕と同じなんじゃないかと思って」
「えっ……？」
「お前、いつもなにか言いたそうにして、やめるだろ。変わりたくても変われなくて、じりじりしてる。そんな気がして」
「……うん。そうかもしれない」
「ここには僕しかいない。思いきって大声で言いたいこと叫んでみろよ。それだけでも、スゲースッキリするぞ！」
デュースは変わることのない、苦い過去がある。そんなデュースだから言えることが、今のエペルにも伝わったんだと思う。
エペルは一歩踏み出した。
「うん…………わかった。
……………………スゥーッ…………」
そうして、静かに息を吸った。
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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…！でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん（）とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ！！！！！！ (2022年12月18日 19時) (
レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2022年12月11日 15時
