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自分の殻を破る……。

その言葉に私は少しドキッとした。しばらく忘れかけていたけれど、私には消す術のない“呪いの過去”がある。

未だそれから抜け出せていないのだとしたら………………私も私の殻を破ることができるのだろうか……。


「今の僕にしかない、強さって……うぅん……。




………………。





………………。





ダメだ。いくら考えても、少し足が速いことくらいしか思い付かない」

えっ、そんだけ考えて結論足の速さだけ……?デュースのいい所はいっぱいあるよ!!!

「頭も、要領もよくない。僕のいいところなんて……」

「なあ、デュース。お前、そうやって頭でいろいろ考えちまうから良くないんじゃないか?」

「え?」

「自分が馬鹿ってわかってるのに、なんでわざわな脳みそ使って答えを出そうとするんだよ」

悩むデュースにカリム先輩が口を挟んだ。デュースはハッとしたように目を丸くする。

「お前を見てると、利き手と逆の手で字をかいて、『オレはなんて字が下手なんだ〜!!』って叫んでるように見える」

「言われてみれば……」

というか、カリム先輩めっちゃ例え上手いな。頷く以外の選択肢が見つからない。

「苦手ってわかりきってることをして、ダメな結果を自分に突きつけて落ち込んでるっていうか。
そんなんじゃ、自分の良いところなんか見えてこないだろ」

「フフフ、カリムくん。キミの瞳はいつも雨上がりの空気のように澄んでいるね。その真っ直ぐさ。その無垢なる輝き。まさしくそれはキミの強さだ。黄金の君(ロア・ドゥール)

「ん?オレ今、褒められてるか?サンキュー、ルーク!」

ルーク先輩の言い回しが遠回りすぎてカリム先輩に伝わってないのよね、なんということでしょう()

「カリムくんの言うとおりさ、デュースくん。


キミの強さは、きっと“頭をつかうこと”ではないんだ」

「確かに。デュースがうんうん考えたアイデアってたいていろくな結果にならねぇんだゾ。
エースを投げつけてオレ様を捕まえようとして、10億マドルのシャンデリアぶっこわすとか」

「わあ懐かし。もう四ヶ月前か……」

「た、頼む。その話はもうやめてくれ」

「大丈夫。デュースの結婚式の友人スピーチでも話せるように鮮明に覚えておく」

自分で言っといてなんだけど、デュースの結婚式とか絶対泣いちゃう自信がある。
女の子苦手なデュースが……!!!って。

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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…!でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん()とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ!!!!!! (2022年12月18日 19時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年12月11日 15時

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