【銀魂】 武士は食わねど高楊枝

初任務 ページ18

「初任務だ」

「ファッ！？まじすか！？」



お昼休み

なんて言っても、正直今日はやることがなくって隊服着て過ごしてるだけでほぼ一日休みみたいなもんだったんだけど、とにかく、お昼ご飯を食べ終わった後、唐突に呼び出され副長室に顔を覗かせてみれば



「アレ、ザキさんも？」



真選組トップ三人に加えて、監察のエキスパートザキさんまでそろっていた。

変な威圧感の中、指定された座布団の上に座れば、冒頭に至る。



間抜けな声を出した私を華麗にスルーし、土方さんは私とザキさんを前に概要を話し始める。



「監察対象はこいつらだ」



差し出された写真を覗き込めば、いかにもな不審者。

っていうか、攘夷浪士。



「奴らは最近巷で噂の過激派攘夷浪士だ。どうやら密商の可能性がある」

「つまり、やつらのアジトを抑えて来いってことですね！！」

「ああ」



短く返事した副長。

そして念を押すように一言。



「くれぐれもこの前みてーな勝手な行動は慎め」



瞳孔の開いた目が私の方へ向く。

私は何も言わず一つだけ頷いた。


正直、保証はできないけどこの前の件に関してはちょっぴり反省はしているし！



「・・で、なんでザキさんも一緒なんですか？」

「いや、俺仮にも先輩イイイイ！」




じっとりとザキさんを見れば、ザキさんはシャウトしながらつっこむ。



「まだてめェ一人には任せられねェ」

「あー、つまり、今回結果を出せば私一人でも監察ができるようになると！」

「・・考えてやらねェこともねェ」



土方さんの答えに、少し肩を落としてしまう。

まだ、私の腕は信用ならないってことなのか、


それならちょっとへこんじゃうけれども。



「ま、ザキもAちゃんも、よろしく頼むぞ！」



近藤さんの一声により、解散。

任務は明日からだ。

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