*友達なんて* 【御幸一也】

STORY 38 ページ39

修学旅行から数日が経った


「日波おはよ」



『…』



また無視された





「はぁ…」


倉「お前、あいつになんかしたのか？」


「いや…キーホルダーあげただけなんだけど…「友」って書いてあるやつ」


倉「そりゃあ無視するわなw」



逆効果だって知ってたけど、どこか喜んでくれるだろうと考えてる俺がいた…



昼休み…


「飯買いに行こうぜ」


倉「おぅ」



倉持と購買まで行く途中…




ドン…




曲がり角を曲がったら誰かにぶつかってしまった



『…』


「日波…」



尻餅をついている…



「悪りぃ…余所見してた」


『ごめん…』



謝って何処かへ行ってしまった

多分屋上だろうけどw





放課後…


屋上に行った



日波が大の字で寝ている


隣に座ると目を開けて起き上がった




『部活…休みじゃないだろ……』


「サボりw」


『サボり？ダメだろそんなことしちゃ…』


「授業サボってる人に言われたくないなぁ〜」



あれ、普通に喋ってる…



『っ…』


「悪かったな…無理やりあんな事して…」


『別に…』


「なんでそんなに友達っていうのが嫌なんだ？」


『…』




ありゃ…黙っちゃった……



顔を逸らしたまま動かなくなった



日波を見るとすごく悲しい顔をしていた…




「…」



そっとその頬に触れた



『っ！！』






日波は心を閉ざしている…






俺だけでいい…






心を開いてくれ…

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御幸は私にどうして友達っていうのが嫌なのか聞いてきた





友達…





信じられないよ…




そんなもの…






私の頬に触れる御幸…




びっくりして少し体が揺れた







なんでそんな事するんだよ…







なんでいつも話しかけてくるんだよ…







友達になるってなんだよ…







わかんない…






御「日波…」






気づけば涙が頬をつたっていた…




御幸は私の流した涙を指で拭った







『帰る…』


御「あぁ…じゃあな……」






御幸の手…大きかった……







・







そして…







・






優しかった…

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