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「なんで私を誘ったの?」
「お近づきになりたくて」
「•••はぁ」
以前より、彼が大人っぽくなって、カッコよくなった気がする。
「うん?」
「へっ、いや、何でもないっ」
いつの間にか倉元を見つめていたみたいだ。
恥ずかしくて一気飲みしてしまった。
「私さ、疑問なんだよね。有馬さんが何で私を生かしたのか。聞いてもさ、『なんとなく』としか答えてくれなくてさ、お前の狙いは何なんだよ、まったく」
「•••凜花さん、酔ってます?アルコール弱い•••?」
「酔ってない!」
「酔ってるって•••」
「お前、そんな事言うと•••殺すぞ」
「怖いんですけど」
なんとなく、ぽやっとしますけど。
しかも、倉元から誘ったくせに、帰ろうとか言い出すし。
「やだ」
「ちょ、凜花さん•••誘って悪かったですって。帰りましょ?ね?」
「•••送ってって」
「はいはい」
少し飲んで、食べて、帰った。
クインケがやけに重たく感じる。
「持ちましょうか?」
「へーき。だいじょーぶ」
私、どう思ってるのかなぁ、倉元のこと。
分かんなくなっちゃった。
「ちょ、凜花さん⁉」
気付けば、抱きついていた。
なんでかは分からない。
「•••勘違いしちゃうじゃん•••」
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作者名:渡辺りんか x他2人 | 作成日時:2017年3月28日 2時