島田さんの恋愛事情2 (ページ22)

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11月11日、この日は、オークション開催日。
そして同時に、クインケ鋼の搬送日でもある。
アオギリの邪魔も入るだろう事を予想して、S3班は移送車護衛の任務に回る。

「オークション行っていいよ」
「えっ、見捨てられた」
「見捨てている訳ではないでしょう」

Qsと共に、オークションへ行くことになった。
ハイセと交代で、みんなに稽古をつけている。

そして、オークション開催日＿＿＿＿

什造からの合図を待っている。
その間、ハイセからみんなに安全確認のお話。
またやってるよ、お得意の安全講習。

「『勝てない』と判断したら迷わず逃げる。いいね？」
「オス」
「今すぐにも」
「(またお得意の安全講習か•••)承知しました」

瓜江くん、絶対思ってないよ。

「六月くん、大丈夫かねぇ？」
「トオルの奴、今頃ビビッて漏らしてんじゃねーか？カカッ」
「うふふ」

え、才子、可愛いんだけど。つか、何故笑った。

「六月くんが漏らさないように早く合流しないとね」
「オウ」

『各班員に告ぐ。今回の任務を再確認だ。
任務①。「館内の"喰種"の殲滅」。特に「ビックマダム」は確実に仕留めろ。「アオギリの樹」の介入も予測されるが、この機会を絶対に逃すな。』

『任務②。「民間人の救出」。会場にはオークションの「商品」として民間人が囚われている可能性が高い。最優先は拉致された民間人の安全だ。作戦中は状況に応じ適宜。判断せよ。
•••以上』

政からよ指示。
こいつ、嫌いなんだよな。声すら聞きたくない。

『鈴屋準特等の合図を確認！』
『突入準備‼』
『整列』
『作戦を開始する』