【イナズマイレブン】［その２］一度目の人生終えたら転生したのだが？

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「もしもし？佐久間くん久しぶり！」




『A。久しぶりだな。 決まったな、世界。』




「うん。そうだね。」


『そんなお前に大ニュースだ。』



「大ニュース？」



『俺も緑川や吹雪に代わって世界に行くことになった。』






「え！？ほんとに！おめでとう！！！やったね！！」


これは彼としては歴としたサプライズ。





前世の記憶で彼が参加することは知って居たはずなのに、
すっかり忘れていたので、結構しっかり驚いた。





最近、かなり前世の記憶を失ってきている。

前世の友人の名前は幼馴染と親友など数えられる人ほどしか覚えていない。


それでもこの世界のことだけは鮮明であるということは
それだけ私の中では「イナズマイレブン」の存在が大きかったのだと思っている。



しかし何かに一生懸命になると、ふとこの世界に溶け込んでしまうというか。
それが本来当然なのだが、

なんというか。転生かつトリップであると認識できていてかつ物語の筋書きを知っている私は、いつもどこか一歩引いたところから見ていることが多かったが、最近は集中するとその感覚がなくなり、

私も「この世界の人間」になっていることがある。


そのため、佐久間くんのことがどうでもよくて忘れていたわけではない。
意識がAから「私」という意識に戻ったという感じだ。



『それで、これからお前と話しがしたいんだが・・・。』




「あ〜今ね、お見舞いに行くために稲妻総合病院に向かってるの！

それ終わったらでいい？１時間ほどかかる。」


『なら１時間半後、西公園で集合だ。』


「おっけい。じゃ、また後で。」




通話を切り、病院へ向かう足を早めた。

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