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『10分前集合か…おい、原。』
『うぇっ！？なに？』
『後輩ですら決められた時間の10分前には来るのになぁ？』
『だ、だって色々あるじゃん！』
『うるせえ口答えすんな、今日の外周10周追加。』
『そんな殺生な！花宮ごめんってばー！』
『20周行っとくか？』
『10周頑張ります！』
外周がどれだけ広いコースかは知らないけれど、グラウンド1周分だとするなら、+10周なんてかなりの鬼畜メニューだ。長距離選手もビックリである。
えっ、男子バスケ部本当に熱血じゃないの…？と思うが、よく考えてみたら理由は原さんの遅刻。ここにいるのは全員1軍の中でもレギュラーを手にしているメンバーらしいので、原さんの10周も花宮さんのお怒りも割と当然のことだった。にしても10周って。ごめんなさい、わたしが早く来たばっかりに。でも怖かったんです、花宮真さん。
それはそうと、面接はいつ始まるんでしょうか。
『花宮、面接はいいのか。』
『ん？ああ、そうだったな。んじゃ始めるか。』
『アッハイ、よろしくお願いします。』
軌道修正ありがとうございます、死魚さん。その瞳、かっこいいです(※お世辞)
『バスケ部に来た理由は？』
『…え？』
『見学だ。お前最初の数日来てただろ。』
『ああ！えっと、アレです。頭カラフル集団のキセキの世代ってご存知ですか？バスケのとっても上手な人たちで、霧崎もバスケが強いと聞いたのでもしかしていないかな、と。』
これは後で分かったことだが。どうやら彼らは全員わたしと同学年らしく、例えキセキの世代がこの学校にいようとも今年の入部だし部活にいるわけがなかったのだけど。
だが、わたしが理由を口にした直後。空気が固まり、部屋の温度が3℃下がった。
『へえ？』
『…ああ…。』
『あああ…。』
『あーあ…。』
『真嶋ちゃん…。』
『えっえっ、何ですか！？』
途端、哀れむような視線。やっちゃったね、という原さんの顔(みえないけどそんな顔の雰囲気がする)助けを求めるように1人眠気と戦うホクロさんへと顔を向ければ、我関せずとばかりに肩を竦めた。
『花宮の地雷、ピンヒールで踏み抜いたね。』
『えっ、それってどういう『真嶋さん。』…ひっ！』
穏やかな声と穏やかな笑顔にそぐわない絶対零度の目。般若が背後に見え、情けない悲鳴が喉から零れる。
『あー…ご愁傷さま…。』
『ああなった花宮は止められないからな。』
『止めに入ると俺達まで被害を受けるしな…。』
『まあ、頑張れ？』
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えすこ。(プロフ) - 悠。さん» （1年以上返信できずにすみません。）ありがとうございました。勢いで書き上げたような作品でしたが、楽しんで頂けていたら幸いです。 (2021年1月14日 0時) (
レス) id: 8ffa707d4f (このIDを非表示/違反報告)
悠。(プロフ) - すごく面白くて1日で全部読んじゃいました。 (2019年10月15日 19時) (レス) id: 3af2e99db8 (このIDを非表示/違反報告)
えすこ。(プロフ) - さっこさん» 有難うございます。自分のやりたいように書いてきたので、楽しんで頂けたのなら幸いです！ (2019年3月30日 10時) (レス) id: f79f31091d (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - お疲れさまでした！主ちゃんがどんな台詞を返すのか...毎度ドキドキハラハラ、楽しませていただきました！ (2019年3月29日 12時) (レス) id: 7b42043074 (このIDを非表示/違反報告)
えすこ。(プロフ) - 白浪美鎖@更新遅さん» カッコいいと思って頂けたのなら幸いです。無事完結まで漕ぎ着けられたのも白浪美鎖さんの応援あってこそです。お付き合い下さり本当にありがとうございました！ (2019年3月22日 0時) (レス) id: f79f31091d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えすこ。 | 作成日時：2016年12月31日 22時
