検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:3,852 hit

嗤う獣【あも】 ページ24

─────嗚呼。苦しい。早くここから出してくれ!!


鎖で繋がれた獣が啼き狂い、暴れている。
睦月はそいつ(・・・)の前に立っていた。


そいつ(・・・)は恨みがましそうな目で睦月を上目遣いで睨み付ける。

睦月は黙ったまま、そいつ(・・・)を見下ろす。

その目には何の感情もないように見えた。

黙ってろ。と睦月は言った。

──────うるせぇ!!さっさとここから出せ!

なおも啼き喚くそいつ(・・・)の首に睦月は指を回す。

ぎり、ぎり、と締め付けていく。


だが、そいつ(・・・)は苦しむ処か、嗤っていた。
その眼を見た瞬間、睦月は弾かれたようにそいつ(・・・)から離れた。

─────ふっ、はははっ、あっははははは!

そいつ(・・・)はけたたましい笑い声を上げ、


そして─────

╳╳╳╳╳



「────睦月、睦月!!」


そこで、睦月ははっと目を覚ます。
目の前には、廉の顔があった。

「かなり魘されてたぞ。大丈夫か?」

「・・・・・悪ぃ...。寝てた・・・。」

「お前でも酒に酔って寝るのか?」

「これっぽっちで寝れるわけねぇだろ。最近寝不足なんだよ・・・。」

「寝不足?仕事の早さじゃ、隊の中でも一、二を争うお前が?」

廉は物珍しそうに睦月を見た。
睦月は煩わしそうに眉を寄せ、言った。

「仕事じゃねぇ・・・。弥生が彼岸花に居ることがバレたからな。・・・・・心配で心配で、最近ろくに寝れてねぇ。」

「あー・・・鬼兵隊か。」

「と、笑う大量殺人鬼(神威)な。」

「弥生、モテモテだな。ま、あんだけ可愛けりゃ、モテるか。」

「あいつらに恋愛感情はないだろうが・・・。まぁ、そうかもな。弥生は、人に好かれやすいし、可愛がられる。」

「何だろうな〜。なーんか、守ってやりたくなるよな。

小動物みてぇな・・・。兎?」

「・・・・ハムスターだろ。」

ご相談【夢沢夏美】→←本音【檸檬】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夢沢夏美(プロフ) - 更新しました (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 更新します (2019年1月29日 16時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 終わりました (2018年9月30日 0時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
月輪(プロフ) - 更新してきます (2018年9月29日 23時) (レス) id: 70f70208e4 (このIDを非表示/違反報告)
夢沢夏美(プロフ) - 終わりました (2018年9月28日 11時) (レス) id: 3b66c3af26 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:血塗られし彼岸花参加者 x他6人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。