戦い済んで、日が暮れて。2章【血塗られし彼岸花本編】【銀魂】

ご相談【夢沢夏美】 ページ25

吉原の1件の後…私の傷は直ぐに癒えて、いつもの様に生活をしていた


｢しーちゃん、ちょっといい？｣


いつもの様に拳銃のメンテナンスしていたら如月弥生ちゃんが少し困り気味に私の部屋に訪れていた


｢良いよー。とりあえず入って入ってー｣


｢お邪魔します｣


オドオドと部屋の襖を閉めて、ちょこんと座布団に座った。可愛い……


｢んでー？お兄さんに頼らず私にご相談かなー？｣

｢うん。あのね実は…兄ちゃんの事で相談があるの｣


真剣な顔で、少し焦りつつも小声で私に言う彼女の目はとても冗談には聞こえずに私もいつものような口調から離れてしまう

｢お兄さん…睦月さんの事？｣

｢うん。吉原の一件の後からうなされる事が多くなってね


大丈夫かって聞いても【気にすんな】って言われちゃって…｣


悪夢を見るくらいのこと…か。お兄さんガそんな状態になるのは…目の前にいる弥生ちゃんしか居ない


｢そっかー…うなされるレベルで悩んでる事ね…例えば……｣

｢弥生ー？何処だー？｣


あらま、タイミングいいのか悪いのかお兄さん来ちゃった


｢……私なりに考えてみるねー。お兄さん怒ると怖いから｣

｢あはは……ありがとうねしーちゃん！｣


んじゃあね！と笑うやよちゃんは、やはり兄が心配か、少し暗く見えた


｢……多分、やよちゃんの事で悩んでる…なんて本人の前で言えないよねー…｣


本人に言いたい、言えなかったことを空に零す


どうか、また厄介事が起きないように少しだけ祈った

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