『ＢＬＥＡＣＨ』とある商店と、平凡な少女。

第四十五斬　またもや。 ページ45

「オぎゃああああああああああ」
「おお！素早い反応！良いですな！」

「朝っぱらからうるさいですね――……何かあった…………ん……」
「ちっ……近い近い近いっ！！」
「な、何をやってるんですかテッサイさん！それに黒崎君！
暴れちゃだめですよ！」
「いっ！？うあっ……」
「ホラホラダメでしょ黒崎さん、傷なんてまだまだ塞がっちゃいないんだ。
あんまり動くと死にますよン♡」
「て、店長……おかえりなさい…………」
「ただいまッスAサン♡」

昨晩、店長は何故か負傷している黒崎君を連れてきた。
傷は私がこれまで見た中でも最も酷く、黒崎君自身も気絶していた。
状況が読み込めない私に向かって店長が放ったのは「寝てなさい」の一言。
私はあのネコさん……夜一さんに足止めをくらっていたのだと気づいた。

「……ゲタ帽子……！……そうか、ここあんたの家か」
「ご名答♡」
「……あんたが俺を……助けたのか……？」
「おや？心外っスねえその言い方。まるで助けて欲しくなかったみたいに
聞こえる。……Aサン、あとで事情は話しますから出てってくださいな」
「…………店長……。また隠し事ですか」
正直、もうウンザリだ。この浦原商店に連れてきたのだから、私にだって
関係はあるはずだ。……そう、目で訴える。
「あちゃ――……ご機嫌ナナメッスか……」

「店長、いかがなされますかな」
どこに行っていたのか、テッサイさんが障子の奥から呼びかける。
「……連れてっちゃってください♡」
「了解！Aどの、失礼いたします」
「へ！？あ、待ってください！て、店長っ！！覚えておいてくださいねっ！！」
「ハ―イ♡」
テッサイさんに担がれ、私は店長のもとを後にした。

第四十六斬　似ている。→←第四十四斬　話すネコ。

ラッキーカラー

あずきいろ

今日の斬魄刀は？

瑠璃色孔雀

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