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第2話  何が面白いんだよ。 ページ3

次の日。
登校した私を待ち受けていたものは、ノートを持った糸目君だった。




「おはよう、工藤」

「……私は佐藤です」

「とぼけるな」




まぁ苦しい言い訳だとは思ったが、そんなにバッサリ切り捨てることないじゃないか。
諦めて柳君の方に向き直る。




「……で、何の用かな柳君」

「お前に頼みがある」

「お断りします」

「…まだ何も言ってないだろう」

「だって想像つくから」




そう言えば、苦笑する柳君。
昨日の幸村君よりかは、聞き分けがよさそうだ。




「俺たちの為にも、マネージャーにならないか」

「ていうか、君達のためにしかならないよね。嫌だよ」

「…成る程、確かに精市の言うとおり手強そうだ」

「何言ってくれたんだ幸村君」

「面白い子だね、と言っていたな」

「何がだ」




何が面白いんだ幸村君。
そして柳君。女子共の視線が痛いから、もうそろそろ帰ってくれ。
しかしその場の雰囲気が、それを言わせてくれない。酷い。




「そこまで嫌がる理由は何だ」

「…昨日幸村君にも言ったよね」

「忘れたな」

「嘘つけ糸目」




おっと、つい口が滑った。
それにしても、幸村君より聞き分け良さそうなんて言ったけど嘘だった。
こいつめんどくさい。




「君達に関わるとね、女子がめんどくさいんだよ」




お分かりかな、柳君。
そう言って喧嘩を売ってみたら、少しだけ柳君に隙ができた。
よっしゃラッキー。私は逃げた。




「もう二度と関わってくれるなよ!」




そんな捨て台詞と共に。
我ながらダサい。
そして逃げるのに必死だった私は、柳君がにやりと笑ったことなんて当然知らない。




「工藤A、面白い…」

第3話  二度あることは三度ある。→←第1話  私の平穏を邪魔するな。


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sion(プロフ) - さつきさん» 頑張ってください(=´∀`)人(´∀`=) (2012年8月27日 17時) (レス) id: 619a80f6df (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - sionさん» またまたー!よーし、その勢いに乗って更新頑張るぞ!ww (2012年8月25日 12時) (レス) id: 0d50d4085f (このIDを非表示/違反報告)
sion(プロフ) - さつきさん» 乗っちゃってくださいよww(´ΨΨ`*)事実だからヽ(。・ω・)ノ (2012年8月24日 22時) (レス) id: c8f19d6dcc (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - sionさん» またまたそんなww調子乗っちゃうww (2012年8月24日 22時) (レス) id: 0d50d4085f (このIDを非表示/違反報告)
sion(プロフ) - さつきさん» 本当に上手ですよ(´ΨΨ`*)尊敬しますヾ(*´∪`*)ノ" (2012年8月24日 15時) (レス) id: c8f19d6dcc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さつき | 作成日時:2012年8月10日 14時

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