名探偵−3 ページ13
『ふぅ・・・っと』
「、!?Aちゃん?何故!?」
『あ、太宰氏。異能力の応用で飛んできました。国木田氏から、太宰氏の回収に行って来いと』
「今事件の解決中だよA!」
『あ、すいません、お邪魔しました・・・ヒッ、人が多過ぎ・・・・・・無理ゲーでは?』
異能力の応用で太宰の元まで飛んできたは良いものの、着地地点が砂利だったため、砂利に躓いて太宰にもたれ掛かってしまった。という事だ。勢いのあまりスライディング土下座をしかけたAを、太宰と中島は必死で止めた。
クールダウンし、ブルーシートの向こうの女性の遺体を見る。近くでは乱歩に60秒で解きなさい、とそこらの警察官では無理に近しいことを言われた哀れな警察官が、必死に謎を解いていた。
乱歩とまでは行かないが、Aの洞察力は太宰に匹敵する。肉弾戦をあまり得意としない分、頭脳線にめっぽう強い。
胸に撃たれた三発、腕時計、服。そして哀れな警察官のこめかみ。それら全てを総括した結果、乱歩より何倍も遅れて真相に辿り着いた。
哀れな警察官は杉本巡査と言い、杉本の出した推理は一瞬にて太宰と乱歩の手によって、いや。この際は太宰と乱歩の推理によって止められたという方が正しいだろうか。
おそらく既に結果が見えているであろう太宰とアイサインを交わす。
『・・・・・・あの人、で合ってますよね?』
「私も同じさ。でも我らの名探偵はどうだろうね〜・・・」
「そりゃね。僕の座右の銘は"僕が良ければ全て良し!"だから」
乱歩はどうやら60秒を過ぎた杉本巡査に突っ掛かっていた所をあの頑固そうな警部に止められ、煽り散らかしていたようだ。
煽りスキルに関しては太宰越えかもしれない、とAは少しだけ思った。
『(いやーだってねぇ・・・世界一の名探偵と口喧嘩?勝てる気しないじゃん。世界中のありとあらゆる言語使ってきそ〜)』
『そういえば、太宰氏の座右の銘って何でしたっけ』
「私かい?私はね・・・・・・」
太宰治___"清く明るく元気なジサツ"
中島敦___"生きていればいいじゃない"
司馬A___"光と影は表裏一体"
『・・・あ、来ますね』
「?何がですか?」
『中島氏、よく見とくと良いよ・・・あれが探偵社を支える異能力だよ』
眼鏡をかけた乱歩の周りを、多数の光が囲う。
「異能力"超推理"!」
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響輝@ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…!?!?更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です!頑張ってください! (2022年1月14日 21時) (レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・`) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。(白目) (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです!これからも頑張って下さい! (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Kaoru | 作成日時:2021年9月22日 23時