名探偵−4 ページ14
｢な･る･ほ･どね｣
｢まさか分かったのか？｣
｢勿論。犯人は＿＿＿＿＿君だ｣
乱歩の慈悲無き人差し指の先は、哀れな警察官こと杉本巡査の姿。彼はいきなり犯人宣言をされ、おどおどとしながらも言い返した。
｢馬鹿を言え！こんな近くに都合よく犯人がいる訳無いだろう｣
『･･･っはー･･･これだからああいうタイプの陽キャは駄目ですわ。先入観に捕われすぎ。そんな奴が乱歩氏を越えられる訳無いでしょ−に』
｢ほんとほんと。それそれ｣
乱歩は杉本巡査の持つ拳銃を見せろと言う。だがしかし一般人に拳銃を渡すなんて減俸じゃ済まないと言い返し、頑固そうな警部もそれに同調した。
しかし乱歩の、証拠が無ければ僕を笑い者にできるという言葉に押され、警部も杉本巡査に拳銃を見せるように言ってきた。
杉本巡査はそれが予想外だったのか、警部に言われても言われても拳銃を出し渋った。
｢＿＿＿いくらこの街であろうと素人が銃弾を補充するのは容易ではない。官給品の銃なら尚更｣
｢おい、何故黙っている杉本｣
｢彼は今考えている最中だよ。減った三発分の銃弾の行方をどう言い訳するか｣
｢杉本ぉ！！｣
｢･･･っ動くなぁ！！｣
自棄を起こした杉本巡査は、腰のホルダーから拳銃を出して銃口をAに向けた。
｢う、動くな！動いたらこいつを撃つ！！｣
『はぁ･･･君、撃つ気無いでしょ』
｢は･･･！？余計なこと言うな！撃つぞ！｣
『だって拳銃の安全装置が降りてない。右手も震えて狙いも定まってない。その状態で僕を即死させられると？』
｢行け敦君！｣
｢うわぁ！？｣
太宰に押された中島はそのまま杉本を拘束し、拳銃を手から離した。太宰はひとまずほっと息をついたが、Aの目は鋭く尖ったままだった。とは言え、五秒足らずで戻ったが。
｢離せ！｣
｢逃げても無駄だよ。現場は此処から140米上流の造船基地、時刻は今日の早朝｣
｢な、何故それを･･･！！｣
｢そこに行けば分かるはずだ。君と被害者の足跡、そして消しきれなかった血痕も｣
｢･･･どうして･･････｣
『んま、探偵社最強の男に喧嘩売ったのと同じですし･･････ありゃ相手が悪い』
太宰が後ろでうんうんと頷く。中島はいつもお菓子を食べてばっかりの乱歩の異能力に素直に驚いていた。
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響輝＠ロングスリーパー(プロフ) - か、完結…！？！？更新お願いしたいです!!!あ、勿論無理ない程度で。。。外の作品も素敵です！頑張ってください！ (2022年1月14日 21時) (
レス) @page44 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
(´・ω・｀) - 安心してください。。私もイデア氏にしか見えないです。（白目） (2021年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 46b862f725 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 夢主ちゃんがイデアくんだとしか思えない私は末期() (2021年11月23日 13時) (レス) @page14 id: a2bd06fd1d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 楽しみに待ってるので頑張ってください! (2021年10月25日 21時) (レス) @page44 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
蓮蜜 - この作品は本当に面白いです！これからも頑張って下さい！ (2021年10月23日 11時) (レス) id: a6fc2eacdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kaoru | 作成日時：2021年9月22日 23時
