アフロディーテの心8 ページ42
するとまたキッドの声が響く…
「では、どちらが騎士に相応しいか決めましょう…!僕か…あなたか…!!」
「望むところだ!!!!!」
(シャキン!!!)
え!?待って!?その腰に刺さってたレイピアって本物なの!?
安室さんそれで戦うつもりなの!?
腰のレイピアを抜き、声に挑むように天に向けた彼に、Aは目を丸くして驚く。
すると突然会場の明かりが全部消えた。
「キャ!明かりが!!」
「なんだ!?どうしたんだ!!」
「誰か照明を!!!!!」
「Aさん!僕の傍から離れないでいてください!!」
皆が口々に叫ぶ中、Aの座る台の階段下からゆらりと何かが近付いてきた。
その人影のようなものに安室がいち早く反応し、すぐ様走り出すと持っていたレイピアでその影を一突きした。
会場が暗くなっても、ガラス張りの会場には月明かりに照らされ、その明かりの手助けもあり会場が少しずつ見えてきた…
「これで終いだ……何っ!!?」
近付いてきたものが何か分からぬが、確かな手応えを感じた彼だが、月明かりの中照らされたものは怪盗キッド……ではなく、キッドの形をした人形だった。
皆がそれを人形と認識した瞬間、その人形は突然膨らみバンッ!と音を立てて破裂した。
その破裂した瞬間、人形から強い閃光が放たれた。
ぎゃあああああああ!!!!!
目が!!目がぁぁぁぁぁぁ!!!!!
暗さに慣れてきたばかりのところに強い光が見え、皆は目を覆い固まる。
油断していたAも光を目にした為ム〇カのように手で目を覆う。
すると、近くの警備隊の中から、丸いサングラスを掛けた一人の男がAの背後から近付いてきた。
…あ、この感じ…!!
『むぐっ…!?』
Aがその人に気付き振り向く前に、その男は彼女の鼻と口元に布を当てた。
あ…これ…ヤバいな…
気づいた時にはもう遅く、その布に染み込ませてあった薬品を吸い込んでしまったAはそのまま気を失ってしまった…
「Aさん!!!」
異変に気づいた安室が振り返って彼女の元に走ろうとするが、彼女の横にいた男はニッと笑い自分の身につけていた服を投げた。
「くそっ!!」
飛んできた服を払うと、そのにはあの真っ白なタキシードにマントを靡かせた怪盗キッドが立っていた。
「それでは女神を頂きます。」
「待てっ!!!!」
キッドは気絶したAを抱き上げ、天井に向かって銃を放つ。中はワイヤーになっていて、そのワイヤーは天井に刺さった。
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まいまい - この作品めっちゃ面白くて大好きです!しかもこんなに長くてずっと読めてて幸せです!!! (2022年8月4日 16時) (レス) @page1 id: 63e6c52c23 (このIDを非表示/違反報告)
あすき(プロフ) - このシリーズとても面白いです!純黒の悪夢も見てみたいです!これからも頑張ってください!! (2021年3月13日 15時) (レス) id: a838b5fe09 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - いやぁ……今回も最高でした!安室に抱き締められる……骨が折れなかっただけマシだと思いたい……しかも話を盛りやがってww抜け目ねーなこいつはww (2020年11月25日 13時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋花雪(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!!しかもこんなに長く更新を続けられるなんて本当尊敬します!!!!これからも体に気をつけて頑張ってください!!!! (2020年11月23日 19時) (レス) id: 1308cc484f (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!!!これからもがんばってください!!!更新楽しみに待ってます!!! (2020年10月31日 17時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九実 | 作成日時:2019年7月13日 18時