「好奇心」は自分の首を絞める〜Part13〜

異次元の狙撃手10 ページ29

彼、ケビン吉野は、恩人であるハンターの意思を継ぎ、彼の人生をめちゃくちゃにした奴らを狙撃していた…
残るはウォルツただ一人…
コナンは今度こそ死なせないと、サイコロの謎から狙撃相手の場所を探した。
するとちょうどそこにウォルツがやって来る。
危険を知らせている余裕はない。コナンはキックシューズのスイッチを入れた。


「今度こそ、ぜってぇ阻止してみせる！！」


コナンはベルトからサッカーボールを出し思いっ切り助走をつけた…！！


「いっ……けええぇぇぇぇ！！！！！」


コナンがボールを蹴ったとほぼ同時にケビン吉野が狙撃をした。
ボールは光ながらウォルツがいた窓を割り、彼の顔面へと当たる。
その光に気づいたケビン吉野は驚き、その光の道筋を辿った。
そのスコープに写ったのはコナン…ケビン吉野は驚きを見せた後に怒りを露にした。
ケビン吉野はそのままコナンを狙撃する。
コナンはスケボーで逃げるが、狭い屋上では逃げる範囲が小さい。
その内彼の弾はスケボーのタイヤに当たり、衝撃で転んだコナンは足を負傷してしまった。
足の負傷で立てないコナンに、ケビン吉野は憎しみを込めながら引き金に力を込めた…


ーーﾋﾟｼｭﾝーー


すると遠くから一発の弾がケビン吉野の銃を吹っ飛ばした。
コナンは驚き、ビルの高さからかなり遠くの所からの狙撃に驚いた。
ベルツリータワーに到着したジョディー達はコナンと連絡を取り、なんとか中に入れないかと交渉をする。
コナンは園子達が貸切にしているのを思い出し、目暮警部と話して入れるように話を通す事にした。

負傷したケビン吉野は諦めていなかった。
展望台にした歩美を人質にとり、銃を片手に叫ぶ。
そして時を同じくしてジョディ達二人も到着した。
ケビン吉野は人質を盾に攻撃を始める。
ジョディ達が犯人の隙を作り撃とうした時、ケビン吉野は元から仕掛けていた爆弾を爆発させた。
爆発音と共に真っ暗になる展望台。
その暗さ故に狙撃する事が困難になってしまい、コナンは焦りを見せた。
その間にもケビン吉野は暗視ゴーグルを使ってキャメル達を撃つ。


「このままだと皆やられちまう…なんとかして照らし出せれば、昴さんが狙撃してくれる筈だけど…
軸足がこれじゃあ…くっ…！！」


先程負傷してしまった足ではボールを蹴れない事にコナンは悔しそうに顔を歪める。
そして彼はスケボーとビルの高さを見て決死の作戦を思いついた。


.

異次元の狙撃手11→←異次元の狙撃手9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す