「好奇心」は自分の首を絞める〜Part13〜

報告、連絡、相談は大事 ページ13

次の日の朝、Aは早速家中の掃除を始める。
といっても溜まったホコリを掃除するだけなので時間はあまりかからない。
次にキャリーケースを開けて荷物を片付ける。
終わった後は食材の買い出しに向かい、帰宅する頃には夜になっていた。


『1日なんてあっという間ねぇ…』


リビングのテレビでニュースを流しながら、晩御飯を作る。
作り終えたら一人で食べた。


『あ、マスターに連絡しなきゃ……』


食事を終えたAは携帯を出しSegretoのマスターに明日から仕事へ復帰できる事を電話で伝える。


ーー「でも大丈夫かい？そんな直ぐで…」ーー

『はい、今日一日は休んだので大丈夫です！』

ーー「じゃあせっかくだから来てもらおうかな？」ーー

『よろしくお願いします！』


電話を切り、食べ終わったお皿を片付け、早々にシャワーを浴び、暫くいない間に起きた事件などを確認した。
それを終えたら寝る準備をしてベッドに潜り込む。


翌日の夕方、AはSegretoにやって来る。


ーーカランーー


『こんばんはマスター！』

「やぁAちゃん、お帰り。」

『ただいまです！』


マスターに「おかえり」と言われ、少し照れ臭そうに笑う。
Aは早速裏に行き準備を始めた。
その途中で思い出したようにAはメールを打って送る。


ーー『ベル！今日からBARのお仕事復帰だよ！！時間があったら来てね！！』ーー


服を着替え化粧を整える。
髪型も縛ったらバーメイドの「桜」だ。


『よしっ！いきますか！！』


深呼吸をして桜は事務所を出る。
その時、彼女の携帯に明かりが灯った…
だが、本人はそれには気づかない。
光る携帯の画面に文字が浮かぶ……

差出人はベルモット……




ーー「Escape to!! Kahlua!!(逃げて!!カルーア!!)」ーー





カウンターに入り、マスターと話をする。


「桜ちゃん、どうだったかな？"旅行”は？」

『ふふ…とても楽しかったですよ？』

「それなら良かった。」


客が来ない間はマスターと二人で旅行の話をする。


『そう言えばマスターにお土産を買ったんです。』

「私にかい？」

『はい、色んな方にお土産があるので郵送にしたんです。だから少し時間かかりますが、届いたら持ってきますね！』

「それは嬉しいねぇ…なんだろう？」

『それはお楽しみです！』


話していると来店を知らせる鈴が鳴る。


「『いらっしゃいませ』」

「あれ？桜ちゃんじゃないか！久しぶりだね！」

『はい、お久しぶりです。』


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