帰国2 ページ11
『ちょ…透さん！？人前ですよ！離してくださいっ』
「嫌だ…暫く会ってないんだ。A不足だ。」
不足って…私は電池か何かですか？？
『わ、分かりましたから！』
恥ずかしさでベリっと押し離す。
『とりあえず、ただいまです。透さん。』
「あぁ、おかえりA。」
立ち上がった彼の手が目の前に出されたので、Aはその手を取って立ち上がる。
「荷物はキャリーだけか？」
『はい、お土産とかかさ張る物は郵送にしましたから。』
「それがいい。疲れているか？」
『はい…少し…』
「何か食べたか？」
『まだ…』
「じゃあ何か食べてから家に送ろう。」
『ありがとうございます！』
Aのキャリーケースを彼が持ち、二人は外へと歩き出す。
「大変だったか？」
『えぇ…でも、滅多に体験出来ない事が出来たので楽しかったです。』
「そうか…内容は…秘密だったな？」
『それがルールですから…』
「…仕方ないな」
駐車場に着き、降谷零の愛車RX-7に乗り込む。
うわぁぁ！久々のRX-7！！興奮するなぁ！！
あ、降谷さんのにおい…めっちゃいいにおいする…深呼吸していいですかね？？
「A？」
『うわぁっはいっ！！』
トランクに荷物を入れた降谷が運転席に乗り込んでくる。
慌てて自分の邪な心をかき消し、ニッコリと笑う。
『荷物ありがとうございます。』
「大丈夫だ。さ、行くぞ？」
『はい！』
その後、二人は簡単に食事を済ませ、仕事以外に観光した事を土産話として話した。
「そうか…サグラダファミリアに…」
『はい、凄かったです。建築物も凄いですが、周りの環境もそれに合うような雰囲気なんですよ。』
「そうか、俺はあまり日本から出ないからな。一度ゆっくり海外旅行もいいかもしれないな。」
おっ！あの「日本Love」な降谷さんが海外に興味が出るとは…明日は雷雨かな？
頭の中で失礼な事を考えつつ、車はAの自宅へと到着した。
『透さん、ありがとうございました！』
「いいさ、俺が好きでやった事だからな。」
玄関までキャリーケースを持ってくれた彼に、頭を下げて礼を言う。
『本当は中に入ってお茶でもって言いたいんですが……』
暫く開けてたからホコリ凄そう……
「いや、Aも疲れているだろうから、今日はこのまま帰る。また落ち着いたらゆっくり話をしよう。」
『はい！ありがとうございます！』
「あぁ…じゃあゆっくり休め。」
そう言って彼はAの頭を撫で去って行った…
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まいまい - この作品めっちゃ面白くて大好きです！しかもこんなに長くてずっと読めてて幸せです！！！ (2022年8月4日 16時) (
レス) @page1 id: 63e6c52c23 (このIDを非表示/違反報告)
あすき(プロフ) - このシリーズとても面白いです！純黒の悪夢も見てみたいです！これからも頑張ってください！！ (2021年3月13日 15時) (レス) id: a838b5fe09 (このIDを非表示/違反報告)
淋 - いやぁ……今回も最高でした！安室に抱き締められる……骨が折れなかっただけマシだと思いたい……しかも話を盛りやがってww抜け目ねーなこいつはww (2020年11月25日 13時) (レス) id: b523bf60c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋花雪(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！！しかもこんなに長く更新を続けられるなんて本当尊敬します！！！！これからも体に気をつけて頑張ってください！！！！ (2020年11月23日 19時) (レス) id: 1308cc484f (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！！これからもがんばってください！！！更新楽しみに待ってます！！！ (2020年10月31日 17時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九実
| 作成日時：2019年7月13日 18時
