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EPISODE7-37 強制ゲームオーバー! ページ33

学園長の宣言の元、みんながツノ太郎に向けて魔法を放つ。
でも、ツノ太郎は圧倒的だった。

「下がれ、愚か者が」
「「「「「「!!!」」」」」」

緑色の炎が蛇のように動きながら一斉に襲いかかり、誰もが大なり小なり傷を負う。

「やめよ、マレウス!!これ以上はならぬ!!」

リリア先輩が魔法を使ってツノ太郎を止めようとする。
しかし、その魔力も集まったかと思うとすぐに消えてしまう。

「くっ……この体はもう攻撃魔法ひとつ撃てぬというのか!」
「ああ、リリア……あんなに強かったお前が、なんていたわしい」
「馬鹿者!お前は自分が何をしているか、わかっておるのか!?こんなことをして何になるッ!」
「お前を失わずに済む!!」
「ッ!!」

鋭くも純粋な想いを乗せた言葉に、リリア先輩は言葉を失う。
その様子を見て、シルバー先輩とジグボルトくんが前に出る。

「親父殿!下がってください。マレウス様は冷静さを失っておられる!」
「わ、若様……どうか、どうかお心をお鎮めください!」
「なぜ怯える?素晴らしい未来が待っているというのに」

慕っている従者2人の言葉に、ツノ太郎はきょとんと目を丸くした。
本当に心底わからないとばかりに。

「さあ、その手をこちらへ。ふ、ふふふ……ははははは!」
「「……ッ!」」
「よせ……やめろッ!」

ジグボルトくんとシルバー先輩が初めてツノ太郎を恐れ、リリア先輩が制止をかけた瞬間。
彼の薄い唇が、歌を紡いだ。

「『運命の歯車よ、災いの糸を紡げ。深淵の王たる我が授けよう』」

その呪文は――ツノ太郎の、ユニーク魔法……!?
私が察して止めようとするも、ツノ太郎の方が早かった。

「『祝福(フェイ・オブ・マレフィセンス)』」
「マレウス――――――!!!」

悲痛なリリア先輩の叫びと共に、ツノ太郎のユニーク魔法が発動する。
ボタボタボタッと水音が激しく鳴り。

若草のような黄緑色の魔法石が、黒く塗りつぶされていった――――。

*→←EPISODE3-36 贈呈ギフト!



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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (6月1日 14時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね! (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました!更新!メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね!更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年3月11日 2時

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