EPISODE3-36 贈呈ギフト! ページ32
「どうか受け取ってほしい……僕の心からの贈り物を」
ツノ太郎からリリア先輩への贈り物。
その贈り物がなんなのか……それが今、一番得体が知れなくて恐ろしい。
「贈り物?マレウス……お前、何を考えている?」
リリア先輩も私と同じ気持ちなのか、ツノ太郎に問いかけようとした瞬間、彼は高らかに告げる。
「よく聞くがいい、皆の者!お前たちに、素晴らしい贈り物を授けよう」
その言葉はまるで雷鳴のように響き。
「もう別れを惜しんで涙を流す必要はない」
その言葉は突風のように吹き抜け。
「今日祝うべきは
そして、炎のような熱量で告げられた。
「はじ……まり?」
「クク……そう。お前たちは今日、新しく生まれなおす。家族、友……何もかもを失わずに済む、悲しみのない世界に!」
ツノ太郎の周辺に膨大な魔力が収束していく。
だけど同じように……『タルタロス』で見たブロットの瘴気も寮内に漂っていた。
「ドラコニアくん!?なにをするつもりです!?」
「ふなっ!?全身の毛がゾワゾワするんだゾ!」
「ツノ太郎……!?」
私の膝が震えるほどの魔力の威圧感に誰もが息を呑む。
すると、場違いなブザー音が鳴った。
音に反応して振り返ると、オルトが険しい顔でツノ太郎を見ていた。
「半径10m圏内にブロット濃度の急速な上昇を感知。緊急魔法災害警報を発令。早期避難、および予防措置を推奨します」
「魔法災害、ですって!?」
オルトの通告に、学園長が驚愕し険しい顔をしながら告げる。
「くっ……総員、攻撃魔法の使用を許可!ドラコニアくんを止めなさい!」
「「「「「「!!」」」」」」
学園長による攻撃魔法使用許可宣言。
その言葉に、誰もがマジカルペンを手に取る。
(ツノ太郎……どうして、こんなことを……!?)
本音を言うなら、ツノ太郎と戦いたくない。
だけど、この場ではそれが正しい行動。
私もマジカルペンを杖にし、みんなと共にツノ太郎と対峙した。
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (6月1日 14時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね! (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました!更新!メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね!更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年3月11日 2時