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そんなささやきを簡単に受け入れ、ぎゅっと瞼を閉じた私の唇に振ってきたのは、優しく温かいぬくもり。

いつもより強引な彼は、その薄い唇を私の唇に押し当てたあとも止まることはなかった。


顔を真っ赤にして瞼をこれでもかというくらいに瞑っている私の頬に、こめかみに、額に、耳に、喉に。
小鳥がついばむような軽いキスを落としていく。




「……く、くろこさ……っんぅ」



「…………まだ、足りませんか?」



「もう……っ十分ですっ、足りすぎですっ洪水ですっっ溢れてま……んっ!?」



パタパタと手を振り、彼の薄い胸板を軽く押して限界を訴えるも、彼は耳を失ったかのように私の言うことは完全無視だった。

もう充分だという言葉がどう聞こえたのかわからないが、いつの間にか肩に置いてあった手が腰を引き寄せている。顎に触れていただけの手は、後頭部を優しくつかんでいる。


今まであんなに奥手だったのに、その素振りを見せないほどに甘く強引な口づけの嵐。


私の心臓は狂ってしまったかのようにバクバクと音と立て、乱れだし、気を抜けばへたり込んでしまいそうだった。




「くろこさ……っもう、」



「んっ……すみません、僕が足りてないんです」



「……っ!?」



「Aさんがあんな悪戯をするから。あんなに愛情の詰まった手紙を僕に送るから……。
我慢できなくなってしまったんです。

だから……諦めて、今までずっと我慢してきた僕の思いを受け取ってくださいね」




小説家と編集者という立場だから、ずっと我慢してきたという黒子さんの中の枷は、外れてしまったようだ。

こそばゆいキスが何度も何度も降り注ぐのを、私は身を硬くしながら受け入れた。




今日の黒子さんの勤務時間は、私との甘い時間だけで埋まりそうだ。









____黒子テツヤさんへ。END____

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鎖月零(プロフ) - Flower*さん» flower!ありがとうございます!!短編の夢主は同じ夢主で書くのが普通だということを今の今まで知らなくて……全員バラバラにしてしまいました(笑)私も短編の方が書きやすくて軽くかけるので楽しかったです!続編頑張ります! (2018年2月26日 18時) (レス) id: e5c976073b (このIDを非表示/違反報告)
Flower*(プロフ) - 1完結(?)おめでとうございます!甘々で読んでてドキドキしてしまいました(*ノωノ) それぞれのお話の夢主ちゃんたちも個性豊かで面白し、何より短編なので読みやすいです。やっぱり零すごい……。続編の方も首を長くして待ってます! (2018年2月24日 0時) (レス) id: 4d95f4e8a2 (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 鎖月零さん» めっちゃ楽しみにしてます!!! (2018年2月18日 18時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - 黛パフェさん» うそぉ……本当に恥ずかしいです(笑)規制かかる系の甘々はあまり得意分野ではないのですが、楽しんでいただけると幸いです……!甘くなるように頑張ります (2018年2月18日 18時) (レス) id: a33d034fdf (このIDを非表示/違反報告)
黛パフェ(プロフ) - 鎖月零さん» 今でもたまに見たりしますよ!黄瀬くんの好きですー!規制とかあまり気にしないタイプなので別のアカウントで見に行きますねー! (2018年2月18日 1時) (レス) id: d3f83fb575 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鎖月零 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月17日 17時

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