16時の書庫〈現在〉6 ページ22
16時の書庫〈現在〉
「ひみつー？」
なんかあったかなと感じにあや取りの手を止めて考えるAと土籠に近づくと"俺の秘密知りたい〜〜？"なんて言いながら土籠に体重を預ける花子くん。
「知りたくないねェ これ以上は」
意味ありげな土籠の答えに疑問符が頭に浮かぶ。
「だって！そーゆーコトだから俺はパース」
一抜けたとばかりに笑顔で抜けようとする花子くんを寧々と光が引き留める。所々に"私の秘密聞いたんだから""弱点話しやがれ！"と負のオーラを感じさせていたが二人の押しに呆れながら"そんなに、俺のこと知りたいの？"ときくと熱がこもったような目で二人は"知りたい！！"と言った。
その言葉に驚き、照れながらゆっくりと話す花子くん。
「ドーナツが...好き」
辿々しく答える花子くんに暴露大会そっちのけで何味がすきなの？と重ねて質問していく二人。
「普。明るいでしょ？」
三人には聞こえないように土籠に話しかけにいくA。
「私が再会したとき、冷めたような目をして世界を見ていたの...
ここ最近は賑やかで明るくて
人と関わるって変わるのね
私たちはどうしても変化がないから
普があぁやって過ごすことは今後ないと思ってたから
嬉しいんだけどね。少し寂しいね」
楽しそうに話す三人を見て呟く。土籠は静かにAの話を聞くと"そっか。寂しいな"と誰にも聞こえないような声で呟いた。
「...なるほどねェ」
「何がなるほどよ？」
ヤコが土籠の言葉を復唱する。
「七番サマそんな顔もできるんだなァ...と」
「...なんだよ」
土籠の声が聞こえたのが拗ねたような顔で花子くんは土籠ほうを見る
「意外ですねェ
なんせ俺はあなたの秘密も未来も全部知ってるもんですから今さら友人なんざ作る気はないものとばかり
しかしまァ 面白いかもね」
土籠は本音を伝えると"ガキ共！時間切れだ"と寧々と光に向けて言葉を発する。
暴露大会のことを思い出してドキッとする二人は慌てて再開する暴露の数々。それを複数ある手で近づかないよう押し返すと"大した秘密がねェのはよーくわかった"と呆れたように呟く土籠。
校内放送とガクガク震える二人を苛めるとぽんと頭を叩いて"しねェよ"と優しい声で話す。
「ついて来な依代まで案内してやるよ」
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璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります！体調気をつけて更新頑張ってください！ (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃炎 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/lampyridae/page/1/
作成日時：2020年2月9日 11時
