16時の書庫〈現在〉5 ページ21
16時の書庫〈現在〉
「依代を渡せというなら応じよう
ただし条件付きだ」
ダラーと血を流しながらいう土籠に"ジョーケン?"と復唱する四人に情報好きだという土籠は"境界を奪うなら見合う情報をよこせ"とつめよる。
「お前らの個人的な秘密を教えろ」
四人は土籠の発言の意味がわからず茫然としていると、ハッとした光が"はァー!!?"と叫ぶ。それに慌てたように"ひひ秘密!?"と寧々。
「もし二人が話すのを嫌がったら?」
「二人が秘密を話さなかったらどーするの?」
Aと花子くんが土籠に訊ねる。花子くんにいたっては包丁を取り出し"俺とケンカする?"と拗ねたように言う。
「...まさか依代は渡しますよ
だが腹いせにお前らの恥ずかしい秘密を校内放送で垂れ流してやる」
ほっとしたのもつかの間。
ゲスの極みとはこのことなのかと言う程、思春期の二人には耐え難い屈辱を味わう罰ゲームが用意されていた。
そして秘密暴露大会の幕は開けた。
寧々が必死に話した秘密を3点と評価する土籠。"今もつけてるじゃねェか"とダメ出しをして音読される交換日記。
「全校集会があったこと以外は全部妄想だ」
追い討ちをかけるように言われた一言に倒れる寧々。
「次はオレの番だ!」
勢いよくいう光に土籠は"はいはいどうぞ"なんて軽く答える。
「実は...節分の鬼の面がものすっげー怖い!!」
重々しく言ったかと思えばチープな内容に何も言葉が出てこない。"あ 次の人どうぞ〜"なんて軽くいなされると、"なんでだよ!!"って光が怒る。
「もっといい情報くれませんかねェ
それとも諦めて校内放送いっちゃいます?」
バカにしたようにクモの巣にもたれながらいう土籠に開き直ったように暴露を繰り出す二人。
「あー あー
すげェ〜〜どうでもい〜〜〜」
ダメージを受け、ひれ伏す二人の目の前には勿怪とあや取りをしている花子くんとAの姿。
「クソ〜〜〜花子!A!
お前らもなんか言えよ!」
急に話を振られて目をぱちくりさせる二人。
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璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります!体調気をつけて更新頑張ってください! (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:璃炎 | 作者ホームページ:http://nanos.jp/lampyridae/page/1/
作成日時:2020年2月9日 11時