16時の書庫〈現在〉4 ページ20
16時の書庫〈現在〉
「ほォらどうする?言うのかいわねェのか
俺はどっちでもいいんだぞ?」
寧々の顎を持ち上げ厭らしく言葉を発する土籠。
「花子...七不思議は変人じゃなきゃなれないの?
それとも七不思議になったら変人になってしまうの?」
目の前の光景を見てAが呆れたようにいう"それならならなくて本当に良かったー"なんて呟くと花子くんは"そんなことないよ"なんて適当な返事をしながら寧々を応援するように扇子を振っていた。
「私の秘密はっ...
ちゅっ中学の頃、想像上の彼氏とひとりで交換日記を付けてたことです!」
何故、こんな状況になったか時間を少し巻き戻すと、会議を終えた花子くんが"七不思議を一度解体したい"と言い出した。
最近の改編される噂と暴走する怪異、それが七不思議にまで影響が出ている状況から七不思議に裏切り者がいるのではないかと推理する花子くん。
「...随分乱暴な解決方法ですね」
花子くんの提案にあまり乗り気ではないのかポツリと呟くと土籠。
「この学園にはコワーイ祓い手がいるんだよ。
そっちに存在ごと消されるよりはよくない?」
ゾワッと輝を思い出したのか震え上がる花子くんの姿に何かあったのかと冷や汗を流す二人。
「依代を壊せるヤシロがいるなら話が早いやてことで
依代ちょーだい?」
寧々の後ろにまわると、寧々の両手を広げながらおねだりをする花子くん。
「...断る
と言いたいところだが
俺ァ荒事は好かん
この書庫を依代探しの名目で荒らされるのも御免だ」
上からびょ〜んの伸びたクモの巣にぶら下がるように横になる土籠。"アンタ喧嘩弱いだけでしょ"とヤコが土籠の肩に飛び乗り野次を飛ばす。
「黙れエキノコックス」
まさかの寄生虫呼びにヤコが土籠の頭にこれでもかと大きな口を開けて噛みついた。
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璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります!体調気をつけて更新頑張ってください! (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:璃炎 | 作者ホームページ:http://nanos.jp/lampyridae/page/1/
作成日時:2020年2月9日 11時