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16時の書庫〈現在〉3 ページ19

16時の書庫〈現在〉


「黙っていればギャアギャアと...
やかましいんだよ」

オロオロしていた姿はどこにいったのか先程とは打ってかわった性格の変容ぶりに放心する寧々と光。

「ったくこれだからガキは嫌いなんだ」

ズッと伸びる腕に囚われる寧々と光に説教をするように"本が赤く染まってる 未来の記述を読んだな"と本を指差しながら指摘する男。

「寧々ちゃん。光くん!」

Aが助けようとするが花子くんがそれを手で制して"大丈夫だから"と言うとAのもとから離れ、"どうしてくれようか"とニタァと怪しく笑う男の元へ近づいていく。

「イジメちゃだめ」

じっと見つめいう花子くんに男はそれを無言で見返す。するとドサッと大きな音を立てて二人を床へと落とした。

「わぁーってますよ七番サマ
冗談ですって
我らが首魁の客人には手は出しませんさ

でこの人が七番サマの助手ですか?
毒姫でしたっけ?」

二人を解放するとAのことをじっと見つめる男。

「土籠。惚れちゃダメだよー」

花子くんが土籠の後ろから話しかける。

「ロリ趣味はないっすよ。

ここの境界はそこまでひどくないとは言えしんどいことは変わらんだろ?
そこのベンチでもゆっくりしとくか?」

花子くんと軽口を叩きながら気遣いをする土籠と呼ばれた男。

(どこかでみたことがある懐かしい気がする。
生きてるときに会ってるような)

数少ない生前の記憶を思い出そうとAも土籠をじっと見返した。古臭い教室に毎日のルーティンのように出席をとる声。先程まで過去の記述を読んでいたからか鮮明に思い出される情景。

「土籠...先生...?」

ハッと驚く土籠だがAの手の中にある名字 Aと書かれた本を見て納得をする。

「お おい花子 こいつは...?」

Aと土籠がじっと見つめているのを間に入っていいのか解らず光が恐る恐る聞くと"紹介が遅れたね"と花子くんが過去を思い返してる二人を見て寂しそうに呟くと土籠の方へと移動した。

「七不思議が五番目"16時の書庫"管理人の土籠

仲良くしたげてネ」

先程の声とは裏腹に無邪気な声で花子くんが笑う。

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璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります!体調気をつけて更新頑張ってください! (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:璃炎 | 作者ホームページ:http://nanos.jp/lampyridae/page/1/  
作成日時:2020年2月9日 11時

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