検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:77,167 hit

16時の書庫〈現在〉2 ページ18

16時の書庫〈現在〉


「あああ そうだった花子の野郎オオオ」

雷霆杖の先に貼られた封の札を見て屋上での戦闘を思い出す。思わず危機感はどこにいったのか顔を隠す寧々と茫然とする影。

「呼んだ?」

ふとここにいないはずの声が話しかけてくる。声に驚くが目を開けると目の前には花子くんの姿。

影は標的を花子くんに変えたのかブワッと蝶の群れが突進するかのように花子くんへと向かう。それを下へ体制を崩し避けると影の高さまで跳躍し包丁を構え、ズバッと切り裂いていく。
切り裂かれた影は無惨にバラバラの蝶へと姿を変えていった。

「ハーイお二人さん」

白杖代が花子くんから離れ、普段の姿に戻ると何事もなかったように明るく二人に 話しかけてくる。

「花子くん!来てくれたの...」

寧々の声にふわふわと二人に近づくと寧々と光との距離が気になるのか、二人の間に入ろうとする花子くん。

「あれ?今日は二人だけなの?」

「Aちゃんもいるよ!
ほらあそこ!」

寧々が指を指した方には"間に合わなかった"といいながら走ってくるA。やっとのおもいで到着すると先程まで会議に行ってたはずの花子くんを見て声をかける。

「花子...会議終わったの?」

「そうそう!それなんだけど!」

「ああーっ何やってるんですか!」

会議の報告を話そうとしていたのか勢いよく話そうとする花子くんの話を聞きなれない声の叫ぶような言葉が話を止める。みんなで振り向けば光に"女子トイレに入らないで"と注意していたトレンチコートの先生。

「「せ...先生!?」」

寧々と光の声がはもる中、"貴重な本を..."と嘆きながら本へと戻していく先生。
その背後にぬっと近づく伍の文字が顔に書かれた影。

「先生後ろ!!」

思わず叫ぶがベチンとコートの下からあるはずの無い足がそのモノを潰す。

16時の書庫〈現在〉3→←16時の書庫〈現在〉1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
248人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります!体調気をつけて更新頑張ってください! (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:璃炎 | 作者ホームページ:http://nanos.jp/lampyridae/page/1/  
作成日時:2020年2月9日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。