要らない子 81人 ページ36
十四松side
あれ…?
どうして僕じゃなく、Aが床に倒れてるの?
殴られたのは僕だよね?
どうして?なんで?なんで…?
A「…………」
おそ松「…………」
Aもおそ松兄さんも唖然としたように固まっている。
それは僕らも同じ。
Aが意味不明なことをしてから、ずっと皆静止している。
そんな中、一番に口を開いたのはカラ松兄さんだった。
カラ松「……おい、A…?…お前、え、は……?」
その言葉ではっと気がついたように、Aが慌てて言い訳をする。
A「……クソ兄貴に殴られたっつって父さんと母さんに言えるネタができたわー。どーもな。はは」
そのままAは、僕達がなにか言い出すのも待たずに飄々と逃げていった。
それでもまだ、僕らは動けない。
今、僕や兄さん達やトド松は、Aが“僕”を助けたことに驚いているんじゃない。
たったこの短い期間で、自身が変わり身になれるほど、僕を信用…信じていることに、固まっているんだ。
チョロ松「嘘でしょアイツ……元々は十四松にも色々されてきてただろ?」
カラ松「………ということは、十四松に、それほどの力があるということでもあるのかもな」
カラ松兄さんとチョロ松兄さんがなんか話してる…。
でも、内容は右耳から左耳へと流されていく。
とりあえず今は、今はただ、Aの声が聞きたい。
Aの話を聞いてあげたい。
我に返って、“よし”と呟いた僕は、Aの元へ走り出した。
後ろから「十四松兄さん!?」みたいな声が聞こえるけどしーらない!
僕は、大事な弟や兄さんが僕を呼ぶ声なんて今は要らない。
Aの笑顔が見たい!
またきっとあの頃のAに戻ってくれると思うから。
それがどれだけ先になっても、
僕はもちろん待つからね?
十四松「Aーーーーーーー!」
A「わっ!?」
だって、僕は君の、お兄ちゃんだから。
十四松「見つけた、A!」
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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年4月2日 23時