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「はあぁ…楽しかったー!」
午後の4時半ぐらいになり、そろそろ帰り始める親子もいる中、私とおそ松はまだ園内をぐるぐると回っていた。
小学生とか、中学校の時はこんなに遅くまで園内で遊べなかったから、すごく楽しい。
「んじゃー、最後に観覧車乗るか」
「やった!乗る乗る!」
県内で最も有名な大型観覧車がこの遊園地の名物でもある。
今日はずっとその観覧車に乗れるのが待ち遠しかった。
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カタン、と動く観覧車の中、私とおそ松は今日あったことを話し合っていた。
ジェットコースターがすごく怖かっただとか、コーヒーカップで目を回しただとか、散々なものもあったけれどやっぱりすごく楽しかった。
「写真、いっぱい撮ったね」
そう言いながら、携帯のフォルダを見ていく。
今日だけで何枚撮ったんだろう…と少し笑った。
「もうすぐ頂上だな……って、高っッッ!?!」
「当たり前だよ…あ、写真撮ろう!」
あまりの高さに急にビビり出したおそ松。
なんか、こういうところ本当に情けないよね。
頂上になったところで、カシャリと二人で写真を撮る。
上手く撮れたので内心ホッとした。
「あ、そうだ。AってLIMEやってたよな?」
「うん、そうだけど…どうかしたの?」
じゃあさ、と言っておそ松はまた作戦を言ってきた。
「タイムラインに載せたら、絶対トド松見るだろ」
「!…ほ、ほんとだ。早速アップしてみる!」
あのLIME好きのトド松のことだ。
きっとタイムラインに更新があったら見にいくはず…
ぴ、と操作して、写真と同時にいくつかコメントを書いてアップする。
すると、
『え、この人誰!?Aの彼氏?』
と早くも女友達から返信が来る。
それに返信しようとすると、さっきまで携帯画面を覗き込んでたおそ松が制止をしてくきた
「いや、それ返信しなくていい」
「え、でも。誤解されるよ?」
「それ見たら、トド松余計焦るだろ?」
いつもすぐに返信を返す私が返信を返さないと、トド松も不審に思う。
そういうことだとおそ松が教えてくれた。
「おそ松、頭いいね!」
「だろ?」
昔からイタズラばっかりしているせいか、そういうことだけは頭が良く働くなぁと無駄に感心してしまう。
そのまま私は携帯の電源を切って、あと少しの観覧車からの景色を楽しんだ。
今頃、トド松気がついてるかなぁ…
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作戦三つ目、成功
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ゆき - おそ松兄さんがとても哀しいイイイイ!! (2016年11月11日 16時) (レス) id: f1726e7418 (このIDを非表示/違反報告)
魔女? - おそ松兄さんが兄さんしてて感動! (2016年4月3日 23時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)
一松を心の奥底から愛している一松girl - おそ松が切なくて泣きそうになりました! (2016年2月29日 21時) (レス) id: 63f8e6bbc7 (このIDを非表示/違反報告)
桃色 - 最初から最後まで最高でした…!素敵な時間ありがとうございます!おそ松兄さんにもトッティーにもキュンとしてしまいました…最後が切ない;; (2016年1月28日 18時) (レス) id: 59fe272c60 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるパイ☆ - 最後涙線崩壊しました… おそ松兄さんの優しさに感動です!! (2016年1月14日 17時) (レス) id: dd83426629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫(=^・ω・^)ノ | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2015年12月9日 12時