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「……」
なんだか、落ち着かない。
もやもやする。イライラする。
そんな状態が昨日から続いていた。
こうなり始めたのは、昨日のチビ太の店でAとおそ松兄さんの姿を見た時からだった。
あの時は必死で顔を取り繕ったけどさ、本当はすごく動揺していた。
「……わがままかな、僕」
自分は浮気まがいのことして、Aと兄さんが仲良くしているとイライラするのって。
自分勝手だと自分でも思っていた。
だんだん不安が高まってくる。
昨日も、チビ太の店で二人で飲んでたし、
二人で帰ったと思えば、Aと家の方向じゃなかったし、
おそ松兄さん、帰ってきてないし。
はぁ、とため息をつきながら、携帯をいじって気を紛らわせていると、
「ただいまー」
リビングに聞こえてくる玄関の扉が開いた音と兄さんの声。
咄嗟に体が反応して肩が跳ねる。
「おそ松兄さん、おかえりーーー!!!」
「おぉ、!?!十四松か」
どーんと効果音がつく勢いで十四松兄さんがおそ松兄さんを迎えに行く。
楽しげな声が聞こえるなか、カラ松兄さんがおそ松兄さんに尋ねかけたのが聞こえた。
「昨日はどうしてたんだ?」
「あー、ちょっとな」
ちょっと、
ちょっとって、なんだよ。
はっきり言えばいいじゃん、Aの家に泊まっていたって。
そんなに隠すことでもあったの?
イライラとしたものがさらに湧き上がってくる。こんな自分がどうしようもなく醜い。
イライラしたものを取り除くために、僕は携帯を片手におそ松兄さんを横切って外に歩いて行った。
「…………」
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ゆき - おそ松兄さんがとても哀しいイイイイ!! (2016年11月11日 16時) (レス) id: f1726e7418 (このIDを非表示/違反報告)
魔女? - おそ松兄さんが兄さんしてて感動! (2016年4月3日 23時) (レス) id: f29a288e89 (このIDを非表示/違反報告)
一松を心の奥底から愛している一松girl - おそ松が切なくて泣きそうになりました! (2016年2月29日 21時) (レス) id: 63f8e6bbc7 (このIDを非表示/違反報告)
桃色 - 最初から最後まで最高でした…!素敵な時間ありがとうございます!おそ松兄さんにもトッティーにもキュンとしてしまいました…最後が切ない;; (2016年1月28日 18時) (レス) id: 59fe272c60 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるパイ☆ - 最後涙線崩壊しました… おそ松兄さんの優しさに感動です!! (2016年1月14日 17時) (レス) id: dd83426629 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒猫(=^・ω・^)ノ | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2015年12月9日 12時